エンジニア転職が気になるけれど、なかなか手を出せない女性も多いのではないでしょうか。
手に職が持てる、自由な働き方ができるイメージが強いエンジニアですが、一方では男性の職種というイメージが強く、女性には難しいのではないかと不安に感じてしまうこともあると思います。
そこで今回は、女性エンジニアの声・魅力・未経験からエンジニアになる方法を説明します。エンジニアは女性にとっても魅力あふれる職業です。この機会にエンジニア職への不安を吹き飛ばし、伸び伸びとしたキャリアへ一歩踏み出しましょう!
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女性によくあるIT業界への不安
女性がエンジニアになる際に不安はつきものです。ここでは、よくあるIT業界への不安を紹介しましょう。
長時間労働・ブラック
エンジニアはブラックというイメージを持つ人も多いでしょう。特に、納期前には残業や休日出勤、徹夜になることもあると噂されます。そのため、体力的にハードな仕事という思われるかもしれません。
確かにブラックと思われる働き方の企業も一定数ありますが、その反面、近年の働き方改革で残業が少なく働きやすい企業も多いです。勤務条件など適切な情報収集をすることで、未経験でも充分ホワイト企業への転職が可能です。
結婚や妊娠・出産への配慮はある?
エンジニアに限らず、女性が必ず気になることが結婚や妊娠・出産への配慮です。エンジニアには忙しいイメージがつきものなので、妊娠や出産による育児休暇を取れるか、また、時短勤務や在宅勤務などフレキシブルな対応をしてもらえるのか気になるところだと思います。
以前は寿退社などで「女性はやめるもの」というイメージが強かったですが、現在は女性も続々と社会進出しています。それに伴い、結婚や妊娠・出産の制度や就業規則も整いつつあると言えるでしょう。
家庭と両立しやすい?
出産後に家庭との両立がしやすいかどうかも気になるところです。子供のお迎えと勤務時間の兼ね合いや、育児の時間を確保できるかということも心配になりますよね。
エンジニアの働き方はリモートワークやフレックスタイム制(出勤時間を自分で決められること)が導入されていることが多く、比較的育児の時間を確保しやすい職業といえます。コロナ禍の影響により、IT業界の働き方はよりフレキシブルになりました。今や、リモートワークを許可していないIT企業のほうが少数と言えるでしょう。
また、エンジニアとして働くことで、一生涯のスキルが身につくため、出産や育児後の復帰も比較的しやすいです。
実際に働いている女性エンジニアの声
それでは実際に働いてみると、どのような環境なのでしょうか。働いている女性エンジニアの実情を紹介します。
IT業界で働く女性の割合
独立行政法人情報処理推進機構の「IT白書2020」によると、IT業界でエンジニアとして働く女性の割合は、2019年度で約24.8%です。
女性が少ない理由としては、女性は男性に比べて論理的思考力が弱い、女性特有の強みであるコミュニケーション能力が活かされないといった偏見があったためです。
現在は、そのような偏見も少なくなり、フロントエンドエンジニアを中心に女性の割合が上昇しています。
働く半数以上の人が「満足している」と回答
2008年の女性エンジニアの満足度調査では、61%の人が「満足している」と答えています。女性エンジニアは、自由な働き方ができることや手に職が持てることから、満足度も高いのです。
また、2021年の「女の転職type」の女性エンジニアの調査では、59.5%の人が他業種の女性がエンジニアに転身することに対して、「女性がITエンジニアに転身することをお勧めする」と回答しています。
この結果から、実際に働いている女性の実情は過半数がエンジニアに満足しているということが分かります。
IT系の会社は近年、ホワイト化とブラック化の二極化となってきているので、選びさえ間違えなければ非常に満足できる環境に出会えるでしょう。
余談ですが、LINEではオフィスにSwitchやPSVR、ダーツなどが置いてあったりします。笑
職場の雰囲気が良い
エンジニアは人間関係に無頓着(というと失礼かも?)な人が多く、女性の多い職場にありがちな派閥や同調といったしがらみがない為、気にせずマイペースに過ごしやすいです。
また、フラットでゆるい社風の会社も多く、服装や髪型も自由であることは利点として挙げられます。女性のための転職サイトである「とらばーゆ」の働く女子に対する調査でも、「職場の雰囲気」に関する満足度が全職種中3位と高い結果になっています。
転職前の不安を吹き飛ばす!女性エンジニアの魅力5つ
エンジニアを目指すにあたって、女性が少ないことや残業が多そうなイメージは大きな不安要素です。
しかし、安心してください。近年はエンジニア職の女性の積極採用や働き方改革もあり、女性エンジニアは働きやすい職種になりつつあります。ここでは女性エンジニアの魅力を5つ紹介しましょう。
1.年収が高い
魅力の1つ目は、年収が高いことです。
女性エンジニアの年収は女性の平均年収より高い傾向にあります。国税庁によると、2021年の女性の平均給与は約292万円です。それに比べ、転職サイトdodaが調査した平均年収ランキングでは女性の技術者(IT/通信)の平均年収は385万円でした。
もちろん、結婚や出産に伴う雇用形態の差はありますが、女性エンジニアはスキルが必要な専門職であり、かつ実力で公平に評価されるため年収は高い傾向にあります。
2.自由な働き方がしやすい
魅力の2つ目は、自由な働き方がしやすいことです。
働き方改革の取り組みとして、また、コロナ対策として、リモートワークが普及しています。子供の送り迎えが必要な場合、通社勤務だったら時短勤務をしないと子供の送り迎えの時間を確保できないということもあるかもしれません。しかしリモートワークでは通勤時間がないため、そういった時間を確保しやすいです。
他にも、会社によってはコアタイム以外の働き方が自由なフレックスタイム制を導入している会社もあります。専門スキルがあるからこそ、時間と場所を選ばずに勤務できるのです。
3.クリエイティブな仕事ができる
魅力の3つ目は、クリエイティブな仕事ができることです。
エンジニアはコーディングをして開発する、ものづくりの仕事です。ものづくりといっても、仕様通りにコードを書くだけではありません。例えば、WEBデザインの領域ではホームページのデザインを自分で考えて1から制作することができます。また、ITエンジニアの場合は新規アプリを企画から考えたり、効率的なコードを考えて開発したりできます。
このように創造的な仕事ができるのも、エンジニアの魅力です。
4.文系でも活躍できる
魅力の4つ目は、文系でも活躍できることです。
以前はエンジニアは理系の職種というイメージが強い傾向にありましたが、理系・文系関係なく活躍できます。IT白書2020年によると、IT従事者で最終学歴が理系以外のIT技術者が55.8%と半数以上を占めることが分かります。
それに加えて、エンジニアは実力主義です。性別や出身に関係なく、実力で評価されやすいのがエンジニアです。入社してからの勉強量で文系でも活躍するのは難しくないでしょう。未経験の人でも、スクールなどをうまく活用して転職しています。もちろん、家庭を持つ女性が転職のためにスクールを利用するケースも多々あります。
5.女性ならではのコミュニケーション能力が活かせる
魅力の5つ目は、女性ならではのコミュニケーション能力が活かせることです。
エンジニアはスキルだけが重要だと思われやすいですが、女性ならではのコミュニケーションが活かせる場面も多々あります。例えば、クライアントと直接会話する機会です。
エンジニアには要件定義・設計・開発・保守といった工程がありますが、上流工程と呼ばれる要件定義の工程ではクライアントの要望を聞き出したり、必要な機能を提案したりするコミュニケーション能力が必要になります。
このように顧客と直接接する機会も多い多いため、本来女性が強みとするコミュニケーション能力が活きるのです。
エンジニアに向いている女性の特徴
女性にとって魅力が多いエンジニアですが、興味があっても、自分がエンジニアに向いているのか不安な人もいるでしょう。そこで、ここではエンジニアに向いている女性の特徴を4つ説明しましょう。
論理的思考力がある人
特徴の1つ目は、論理的思考力がある人です。
論理的思考力がある人は、エンジニアに向いています。エンジニアは顧客の要望を細かく分解し、それぞれ課題を解決するためのアプローチを考えなければいけません。細かく分解することで、それぞれのタスクに必要な工数や技術力が把握できるのです。
このように、顧客の要望を仕様にまとめたり工数を算出する際に、論理的思考力が必要とされます。
コツコツと作業を進めるのが好きな人
特徴の2つ目は、コツコツと作業を進めるのが好きな人です。
システム開発やトラブル対応は必ずしも一度で思った通りにいかないものです。そのため、エラーが解消されるまでトライ&エラーを繰り返しつつ作業を進めます。時には、ひとつのエラー修復作業に数時間かかることも。そういう時には、途中で諦めない粘り強さが求められますが、その分出来た時の達成感は非常に大きく、やりがいを感じられることでしょう。
勉強好きな人
特徴の3つ目は、勉強好きな人です。
勉強好きで知的好奇心が旺盛な人も、エンジニアに向いています。エンジニアは常に、新しい知識を求められる職種です。日頃からわからないことはすぐに調べて自分の知識にできる人は、どんどん吸収して伸びていくでしょう。
他にも、新しい技術やサービスについて勉強することが好きな人もエンジニアに向いています。
ものづくりが好きな人
特徴の4つ目は、ものづくりが好きな人です。
システムやサービスの開発は、前述したように一種のものづくりです。自分で考えたサービスを自分で開発してリリースしたい人や、アルゴリズムを考え作成したコードが実際に予想通りの動きをしたときにやりがいを感じれる人は、エンジニアに向いています。
日本で有名な女性エンジニアを紹介
女性がエンジニアになる魅力を説明しましたが、実際にエンジニアとしてのロールモデルとなる女性はいるのでしょうか。
ここでは、日本で有名な女性エンジニアを紹介します。それぞれ、仕事もプライベートも両立して充実している方々です。ぜひ参考にしてみましょう。
ちょまどさん
ちょまどさんは千代田まどかさんといい、エンジニア兼漫画家です。現在はマイクロソフトで働かれています。彼女も文系出身で、大学時代からWEBサイト制作をされていたようです。プログラミングがやりたいがために新卒で入社した大手SIerを3ヶ月で辞められており、やりたいことに対する行動力と実行力がある方です。
森光さん
森光さんは経理出身の、独学でWEB制作を学ばれた方です。WEB制作とは、ホームページ制作やWEBデザインのことです。森光さんは制作会社に勤務後、フリーランスとして独立して会社を設立されています。育児や家事と両立しながら、Web制作の仕事を続けられています。「どうやったらWEBデザイナーになれるか」や「ホームページを作る目的」など、WEB制作に必要な知識をblogで発信されています。
ふるさん
ふるさんは新卒で外資系IT企業で勤務し、その後フリーランスとして活動されています。ホームページではWEB制作の基本的なことや、フリーランスの情報もまとめられています。独学のための本の紹介もされているので、参考になるでしょう。
女性がエンジニアになる方法3STEP
それでは実際にエンジニアになるにはどうすれば良いのでしょうか。
未経験からエンジニアになりたいという人は多いです。企業側も新入社員がすぐに辞めるのを防ぐため、ある程度プログラミングについて勉強している人を採用する傾向があります。意欲をアピールするためにも、プログラミングの勉強をし、ポートフォリオを準備して転職活動に挑みましょう。
STEP1:プログラミングの勉強をする
まずは転職活動のために、プログラミングの勉強をすることから始めましょう。ここでは、スクールと独学について紹介します。
独学
自分でわからない点を調べながら勉強を進められる人は、独学がおすすめです。独学のメリットは費用をかけずに勉強できることです。
近年では無料で公開されているチュートリアルや技術記事も多く、未経験からでも学びやすいのが特徴です。自分のペースで勉強を進めることができるでしょう。
独学の方法については、以下の記事で説明していますので参考にしてみてください。
スクール
マンツーマンで質問ができることや、カリキュラムに沿って体系的に学べるのがスクールの利点です。短期集中型で3ヶ月程度で学んだり、転職前に企業に在籍しながら学ぶ方法が一般的です。
受講料がかかるという利点はありますが、転職サポートや副業支援など手厚いサポートをしてくれるスクールも多く、未経験でも安心して受講できます。
スクールについては、以下の記事で比較・紹介しています。
また、独学とスクールの比較については以下記事で詳しく解説しています。
どちらが自分に向いているか悩んでいる方は、参考にしてみるとよいでしょう。
上記記事でも紹介しているtech boost(テックブースト)は、受講生の男女比が6:4と女性人気が高めなので、チェックしてみると良いかもしれません♪
STEP2:ポートフォリオを作成する
プログラミングについての知識がついたら、実際に手を動かしてポートフォリオ用の実績を作成しましょう。ポートフォリオとは、自分の制作物やスキルをアピールするためのものです。
エンジニアは、WEBアプリケーション製作などのより高度なプログラミングを用いたバックエンド開発と、ホームページ制作やWEBデザインなどのHTML/CSSを用いたフロントエンド開発があります。ポートフォリオに掲載する実績の作品は、どちらを制作するかで違いがあります。WEBアプリケーションを製作する場合は簡単なToDoアプリや掲示板サイト、ホームページを制作する場合は他サイトの構成を参考にポートフォリオ用の実績を作るのがおすすめです。
ポートフォリオ用の実績の作成手順は、以下の通りです。
実績の作成手順:ホームページを制作する場合
①企画
②画面設計
③HTML/CSSコーディング
④レスポンシブ対応
⑤公開
実績の作成手順:WEBアプリケーションを製作する場合
①企画
②設計(簡単なER図や画面設計)
③機能の要件定義
④プログラミング
⑤デプロイ
実績が用意できれば、ポートフォリオサイトを制作しましょう。
載せておくべき項目は、自己紹介や作品紹介、スキルレベルと連絡先などです。SNSアカウントがあれば尚良いでしょう。
STEP3:転職活動をする
ポートフォリオの準備ができたら転職活動をしましょう。転職活動の方法は、転職エージェントに登録する方法と、転職サイトに登録する方法があります。
転職エージェントに登録する
転職エージェントを利用すると、自分で探す必要がなくなります。条件に合った求人をエージェントが探してくれるため、楽に転職活動ができるでしょう。IT系の転職エージェントは以下のようなものがあります。
ワークポート
IT業界に強みを持つ転職エージェントです。紹介企業はベンチャーから大手企業までさまざまで、未経験者のサポートも手厚くおすすめです。
リクルートエージェント
業界最大手で求人数も多く、大手からベンチャー・外資系企業まで求人があります。転職でエージェントを活用する場合はまず登録しておきましょう。
転職サイトに登録する
IT系の企業は、専用の転職サイトでの採用やSNS採用も多いのが実情です。以下の転職サイトでは、特にベンチャー企業の求人が多いので、登録してみましょう。
Green
GreenはIT・Web業界に特化した転職サイトです。ベンチャー企業が多く登録されているため、自由でクリエイティブな働き方がしたい人にはおすすめです。
Wantedly
Wantedlyは転職サイトのように求人を探せる、ビジネスSNSです。採用選考の前に気軽に担当者から話が聞けます。ただし、SNSのように気軽に応募しやすい反面、条件が良くないなど不安が残る会社も登録されています。他の転職サイトと併用するようにするとよいでしょう。
女性に最適な企業選びのポイント
転職には転職エージェントを活用する人もいると思いますが、自分で探す人も多いことでしょう。ここでは、女性におすすめの企業選びのポイントを紹介します。転職前にしっかり事前準備し、第二のキャリアを歩みましょう。
女性の割合が高い企業かどうか
1つ目のポイントは、女性の割合が高い企業を選ぶことです。女性の割合が高い会社は、女性が働きやすく、産休制度や育児休暇などが充実しているケースが多いからです。目安としては、女性の割合が4〜5割の会社を探しましょう。
育児系の福利厚生がある企業かどうか
ポイントの2つ目は、育児系の福利厚生がある企業を選ぶことです。育児系の福利厚生には、育児休暇の他に育児のための「時短勤務」や子供が病気になったときのための「看病休暇」、「出産育児一時金」など、会社独自の福利厚生があります。転職面接を受ける企業の福利厚生はチェックしておくようにしましょう。
創設が新しいベンチャー企業かどうか
3つ目のポイントは、創設が比較的新しい企業を選ぶことです。具体的には、創設が10年以内の企業や、社長や社員に若手が多い企業がおすすめです。新しい会社であると、風通しも良く新しい取り組みを取り入れられやすいため、福利厚生やサービスが充実している企業が多いです。また、時代に合った価値観や考え方ができるため女性の社会進出は当たり前として、女性向けの制度が整っている企業が多い傾向にあります。
女性エンジニアが当たり前の時代に
以前は、エンジニアといえば「男性の仕事」や、現場作業員の3Kになぞらえて「きつい・帰れない・給料が安い(3K)」といったイメージがつきものでした。しかし、現在の実情は全く違います。もちろん企業によりますが、エンジニアほど自由な働き方ができてクリエイティブな仕事ができる職種はありません。
リモートワークの人気やスキルをつけたい女性が増えていることから、今後ますます女性のエンジニアは増加し、職場で活躍できる場も増えることでしょう。エンジニアへの転職に不安を感じていた女性も、ぜひエンジニア転職に挑戦してみることをおすすめします。