エンジニアになろうと思っているのであれば、まずはプログラミング言語をマスターしなければなりません。いろいろなプログラミング言語があるので、どれを学習するか迷っていませんか?
今回紹介するPythonはシンプルでわかりやすいと人気です。
ここではPythonとはどのような言語なのか、何ができるかについてまとめました。
Pythonの基礎知識
まずはPythonとはどのようなプログラミング言語なのかについて、さらっと見ていきましょう。
こちらの記事でも、Pythonの基礎的な特徴について詳しく解説しています。
シンプルな言語として人気
Python最大の特徴といわれているのが、言語がシンプルな点です。コードの記述がほかと比較して短くなっています。例えばワンフレーズ表示させるにあたって、Javaなどは9行くらいが必要です。ところがPythonの場合、1行で済んでしまいます。
Pythonはシンプルな構造をしているので、初心者に非常に人気です。そもそもPythonが考案されたのは、既存のプログラミング言語が複雑だったからです。
「もっとわかりやすい言語を」という設計思想を基に、Pythonは誕生しました。
充実したライブラリ
Pythonはライブラリがとても充実しています。
ライブラリとは、よく使う処理をパッケージングしたもので、それを追加することで複雑な処理も数行で済ますことが可能になります。Pythonは科学・数値計算・統計系のライブラリが他言語に比べて圧倒的な完成度を誇り、その為世界各国でAI・機械学習や統計などの分野で用いられています。
また、世界的にも利用ユーザーが多い為、ライブラリの開発や更新がより盛んに進んでいます。
幅広い用途で活用可能
Pythonはフレームワークの種類も非常に充実しています。
フレームワークとは、文字通り「枠組み」のようなものでゲーム用の枠組み、機械学習用の枠組み、Webサービス用の枠組みなど多岐に分かれています。様々なジャンルのフレームワークが存在するので、習った言語の知識を幅広い分野に応用できるようになります。
これがPythonは汎用性が高いと言われる所以であり、幅広い用途で活用できるのも初心者におすすめしたい理由の一つです。つまりPythonをマスターできれば、いろいろな進路に進めるわけです。
Scikit-learnやTensorFlowといったAI開発のFW(フレームワーク)のほかにも、FlaskやDjangoといったWEBアプリを開発するにあたって利便性の高いFWも用意されています。
AIを作ってみるも良し、アプリ開発で自分の作ってみたいサービスを作るのも良しです。
Pythonでできることとは?
Pythonは汎用性が高く、いろいろなことができると紹介しました。では具体的にどのようなことができるのか、主だった6つについてここではピックアップしてみました。
1.Webサービスの開発
Pythonをマスターすれば、Webサービスを簡単に作成することも可能です。実装を手助けしてくれるWEBアプリ用のフレームワークが多数存在しています。
その中でもオススメなのは、Djangoというフレームワークです。こちらはフロントエンドからデータベース接続までサイト立ち上げに必要なものが予めすべてパッケージングされています。
YouTubeやInstagram、Dropboxなど、
実は皆さんが普段使っているサービスの裏側ではPythonが使われています。
Pythonは、大規模なWebサービスにも活用されるくらい軽く、また、チーム開発に適しているのです。
2.ゲーム制作
PythonにはPygameというゲーム開発に特化したライブラリやCocos2dと呼ばれるゲーム用のフレームワークなどがあります。ですので、Pythonを習得することでゲーム開発も可能になります。
簡単なブロック崩しのようなゲームなら数百行のコードでできてしまうので、学んでから比較的早く形に仕上げることが出来ます。得た知識でサービスを作ることが出来るようになると、エンジニアとしての実感が湧いてきてモチベが上がるのでおすすめです。
2Dのようなレトロ系から最新鋭の3Dゲームまで、多様なゲームが作ることができます。
3.データスクレイピング
AI開発においてPythonがしばしば使われているといわれているのは、大量のデータを処理できるからです。それは何故かというと、所謂ビッグデータの処理をするためのフレームワークが多くラインナップされているからです。
データ分析するにあたって、クローラーがウェブ上を巡回して情報収集するクローリングと抽出したデータを分析するスクレイピング、収集したデータの利便性を高めるデータ前処理の3つの工程があります。Pythonではそれぞれの過程に対応したライブラリが用意されています。なので、柔軟性の高いデータ集計・解析を行うことが容易なのです。
4.RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)
ほかにも、PythonでできることとしてRPAが挙げられます。RPAとは「ロボティック・プロセスオートメーション」の略称で、人間が何もしなくても自動的に作業を行ってくれるツールのことです。毎日特定のページを検索してデータをExcelにまとめたり、欲しい商品が新しく特定の価格以下で出品されていたら購入するなど、日々の単純作業を自動化することが出来ます。
企業は人件費(固定費)を削減することが出来、
労働者も自分の代わりに機械に仕事をさせることが出来るので、非常にオススメできる分野です。
まにゅまるスクリプトでは、中小企業や個人事業主に対し、
業務効率化のツール製作を行っています。
「興味はあるけどなにができるか分からない」という方がいらっしゃいましたら、
無料でご相談に乗っておりますのでお気軽にご相談ください。٩(๑❛ᴗ❛๑)
5.Fintech(フィンテック)
FinTechとはfinanceとtechnologyを合わせた造語で、金融とITを組み合わせた次世代サービスのことです。
なかでも近年世界中で注目されているものに、暗号通貨があります。最近では、暗号通貨を国の通貨にしようとしているところもあるほどです。この暗号通貨の運用のベースになっているものに、ブロックチェーンがあります。ブロックチェーン開発においても、Pythonはその基盤としての大きな役割を担っています。
ブロックチェーンという技術が使われているのは、実は暗号通貨だけではなく、従来よりもセキュリティが高いスマートコントラクトや商品の追跡のできるトレーサビリティなどにも応用が期待されています。ネット社会を根底から覆すポテンシャルを持っているといわれるブロックチェーンですが、Pythonはその開発に欠かせないプログラミング言語です。
6.AI開発
Pythonは、AI開発でも欠かすことのできないプログラミング言語です。先述のように、Pythonは科学や数学、統計用のフレームワークのバリエーションが大変豊富で、またAIに欠かせないディープラーニング用のライブラリも複数用意されています。
AI開発にPythonが欠かせないということで、世界中でPythonの研究は盛んに行われています。需要が増えたことにより、Pythonの存在感は今後さらに増していくことでしょう。
Pythonは非常に高いニーズとポテンシャルを持つ
Pythonは非常に優れたプログラミング言語です。
ここまで紹介したように、Pythonは様々な用途に用いることが出来、
またそのニーズから多くの分野で研究や開発が進んでいます。
加えて、Pythonは他の言語と比較して非常にシンプルな構成になっています。
その為、プログラミング言語の中でも比較的扱いやすく、初心者にとっても習得が容易です。
これから本格的にプログラミングを学んでいきたいと思っているのであれば、
選択肢の一つとして視野に入れてみることを強くオススメします。
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