【2023年最新】RaspberryPiのシリーズ比較【おすすめモデル紹介】

Raspberry piは、手のひらサイズの小型コンピュータです。各種センサーと組み合わせることで多彩なIoT機器を作ることが出来、年々注目を浴びています。

コロナ禍では半導体不足の影響もあり、国内では売り切れが相次ぐ事態となりました。徐々に供給も回復して来ており、今後ますます目が離せないデバイスです。

この記事では、

  • RaspberryPiが注目される理由
  • 全シリーズの機能比較一覧
  • 世代ごとのスペックの違い
  • 用途・目的別おすすめモデル

について解説していきます。

そもそもRapberryPiとは

Raspberry Piは電子工作ができるシングルコンピューター

Raspberry Piとはイギリスのラズベリーパイ財団によって2012年に販売が開始されたシングルボードコンピューターで、日本ではラズパイと略されることが多いです。

Raspberry Pi自体が安価なのと豊富な開発環境から小学生の電子工作やプログラミング学習のキッカケ、IoT開発を手軽に体験できるツールとして人気になりつつあります。

Raspberry Piが注目される理由

大きな要因は

  • IoT技術の発展
  • テクノロジーの一般化

上記の2つです。

Raspberry Piを使うことで開発環境をつくることが簡単になり注目が集まっています。

IoT技術の発展

昨今IoT技術の発展にともない、「Google Home」をはじめとしたスマートスピーカー以外にも、冷蔵庫や炊飯器などの白物家電もWi-fiでインターネットにつながる時代になってきました。

IoTとは「Internet of Things」の略で「モノのインターネット化」という意味で使われています。

Raspberry Piは既存のIoT化されていないモノをIoTにすることや、一からIoT機器を作りたい時に役立つプラットフォームが整備されたシングルボードコンピューターです。(一部マイコンのみの機能のものもアリ)

料金も比較的安価なので、IoTや電子工作に興味がある方への教則用に多く使われています。

テクノロジーの一般化

IoTや、それに関わるテクノロジーは、プログラミングの専門学校や大学の専攻で勉強するか、実際にその機器を作る企業に勤めないと習得できるものではありませんでした。

しかしRaspberry Piの登場により、電子工作やプログラミングでモノづくりができる範囲が拡大し、プログラミングの知識やテクノロジーも一般層にまで広がってきています。

機器自体が安価なことと、GPIOを搭載しているパソコンということで開発環境を整えることが簡単というのが人気の理由です。

GPIOとはマイコンを他のセンサーやデバイスと接続するためのピンのことを指します。

Raspberry Pi自体にGPIOピンが付属しており、そこにデバイスを繋げることができます。

つまりパソコン本体にLEDやモーターをつなげて制御することができるのです。

さらに、Raspberry Piは消費電力が少なく乾電池で動かすことができます。

そのため今まで小さすぎてできなかった色々モノに簡単にコンピューターを搭載することが可能になったということが、Raspberry Piが注目されるようになった1つの要因です。

具体的なRaspberry Piの活用法については以下の記事で詳しく紹介しておりますので合わせてご覧ください。

Raspberry Piの種類

現行発売されているRaspberry Piシリーズまとめ

Raspberry Piは大まかに分けて

  • Raspberry Pi Model Bシリーズ
  • Raspberry Pi Model Aシリーズ
  • Raspberry Pi Zero シリーズ
  • Raspberry Pi Pico
  • Raspberry Pi 400

というシリーズに分かれています。

はじめにシリーズの全体像を確認する意味も込め、本記事紹介するモデルのスペックを一覧表にまとめてみました。(横にスライドできます)

スペックRaspberry Pi4 Model BRaspberry Pi3 Model B+Raspberry Pi3 Model BRaspberry Pi3 Model A+Raspberry Pi Zero 2 WRaspberry Pi Zero WHRaspberry Pi Zero WRaspberry Pi ZeroRaspberry Pi 400
メモリ1GB,2GB,4GB,8GBから選択可能1GB1GB512MB512MB512MB512MB512MB4GB
SoCBroadcom BCM2711Broadcom BCM2837B0Broadcom BCM2837Broadcom BCM2837B0RP3A0
Broadcom BCM2710A1 + メモリ
Broadcom BCM2835Broadcom BCM2835Broadcom BCM2835Broadcom BCM2711C0
CPUARM Cortex-A72
1.5GHz クアッドコア
ARM Cortex-A53
1.4 GHz クアッドコア
ARM Cortex-A53
1.2GHz クアッドコア
ARM Cortex-A53
1.4GHz クアッドコア
ARM Cortex-A53
1.0GHz クアッドコア
ARM1176JZF-S
1.0GHz シングルコア
ARM1176JZF-S
1.0GHz シングルコア
ARM1176JZF-S
1.0GHz シングルコア
ARM Cortex-A72
1.8GHz クアッドコア
GPUBroadcom VideoCore VI
Dual Core 500MHz
OpenGL ES 3.0
Broadcom VideoCore IV

OpenGL ES 2.0
Broadcom VideoCore IV
400 MHz
OpenGL ES 2.0
Broadcom VideoCore IV
400 MHz
OpenGL ES 2.0
Broadcom VideoCore IV
250 MHz
OpenGL ES 2.0
Broadcom VideoCore IV
250 MHz
OpenGL ES 2.0
Broadcom VideoCore IV
250 MHz
OpenGL ES 2.0
Broadcom VideoCore IV
250 MHz
OpenGL ES 2.0
Broadcom VideoCore VI
Dual Core 500MHz
OpenGL ES 3.0
映像micro-HDMIポート2個
4K対応
HDMIポート1個HDMIポート1個HDMIポート1個mini-HDMIポート1個mini-HDMIポート1個mini-HDMIポート1個mini-HDMIポート1個micro-HDMIポート2個
4K対応
音声3.5 mm ジャック, micro-HDMI, I²S3.5 mm ジャック,HDMI, I²S3.5 mm ジャック, HDMI, I²S3.5 mm ジャック, HDMI, I²S
mini-HDMI, I²S
mini-HDMI, I²Smini-HDMI, I²Smini-HDMI, I²Smicro-HDMI, I²S
有線LANGigabit EthernetGigabit Ethernet over USB 2.0Gigabit Ethernet over USB 2.0なしなしなしなしなしGigabit Ethernet
無線LAN2.4GHz and 5GHz IEEE 802.11.b/g/n/ac2.4GHz and 5GHz IEEE 802.11.b/g/n/ac2.4GHz and 5GHz IEEE 802.11.b/g/n/ac2.4GHz and 5GHz IEEE 802.11.b/g/n/acIEEE 802.11.b/g/n/acBroadcom BCM43143
IEEE 802.11 b/g/n 2.4 GHz
Broadcom BCM43143
IEEE 802.11 b/g/n 2.4 GHz
なし2.4GHz and 5GHz IEEE 802.11.b/g/n/ac
GPIO40ピン40ピン40ピン40ピン40ピン40ピン40ピンGPIO40ピン
Bluetooth5.0対応4.2対応4.2対応4.2対応4.2対応4.1対応4.1対応なし5.0対応
USBUSB2.0 : 2個 
USB3.0 : 2個
USB2.0 : 4個USB2.0 : 4個USB2.0 : 1個USB2.0 : microUSB 1個USB2.0 : microUSB 1個USB2.0 : microUSB 1個USB2.0 : microUSB 1個USB2.0 : 1個
USB3.0 : 2個
電源USB Type-CmicroUSBmicroUSBmicroUSBmicroUSBmicroUSBmicroUSBmicroUSBUSB Type-C
推奨電力3.0A(15W)2.5A(12.5W)2.5A(12.5W)2.5A(12.5W)データなし(不明)1.2A(6.0W)1.2A(6.0W)1.2A(6.0W)3.1A(15.3W)

※生産終了した一部過去モデルと、マイコンであるRaspberry Pi Picoは一覧表からは除外しています。

それぞれどのような方に向いているのか、新しいモデルと比較してどうなのか、といったことは以下見出しで詳しく掘り下げていますので参考にしてみてください。

まとめでは、目的・用途別におすすめシリーズをまとめていますのでそちらもご覧ください。

Raspberry Pi Model Bシリーズ発売モデル一覧

  • Raspberry Pi4 Model B(2019年6月発売)
  • Raspberry Pi3 Model B+(2018年3月発売)
  • Raspberry Pi3 Model B(2016年2月発売)
  • Raspberry Pi2 Model B V1.2(発売日不明)
  • Raspberry Pi2 Model B(2015年2月発売)
  • Raspberry Pi(1) Model B+(2014年7月発売)
  • Raspberry Pi(1) Model B(2012年2月発売)

現在、日本に在庫があるのが、Raspberry Pi3 Model B以降のモデルがほとんどなのでそれ以前のモデルの解説は割愛いたします。

Raspberry Pi4 Model B(2019年6月発売)

Raspberry Pi4 Model Bは現行で一番新しいモデルで、2019年6月に発売されました。

スペックは下記のとおりです。

スペックRaspberry Pi4 Model B
メモリ1GB,2GB,4GB,8GBから選択可能
SoCBroadcom BCM2711
CPUARM Cortex-A72
1.5GHz クアッドコア
GPUBroadcom VideoCore VI
Dual Core 500MHz
OpenGL ES 3.0
映像micro-HDMIポート2個
4K対応
音声3.5 mm ジャック, micro-HDMI, I²S
有線LANGigabit Ethernet
無線LAN2.4GHz and 5GHz IEEE 802.11.b/g/n/ac
GPIO40ピン
Bluetooth5.0対応
USBUSB2.0 : 2個 
USB3.0 : 2個
電源USB Type-C
推奨電力3.0A(15W)

前モデルからの注目の変更点

  • メモリ1BG~最大8GBへ
  • CPU性能の向上
  • Bluetooth4.2~5.0へ
  • デュアルディスプレイで4Kに対応

2018年に発売した前モデルのCPUはクアッドコアの1.4GHzから1.5GHzにスペックアップしています。

たった0.1GHzですが、CPUベンチマークで比較すると性能差は約1.5倍です。

また、映像出力がHDMIポート1つからmicroHDMIポート2つに増え、デュアルディスプレイに対応し、4Kにも対応しました。

メモリも1GB〜から最大8GBまで増設されたので、同時に処理できるタスクも増えています。

Raspberry Pi3 Model B+(2018年3月発売)

続いて2018年3月に発売されたRaspberry Pi3 Model B+について解説していきます。

スペックは下記のとおりです。

スペックRaspberry Pi3 Model B+Raspberry Pi4 Model B
メモリ1GB1GB,2GB,4GB,8GBから選択可能
SoCBroadcom BCM2837B0Broadcom BCM2711
CPUARM Cortex-A53
1.4 GHz クアッドコア
ARM Cortex-A72
1.5GHz クアッドコア
GPUBroadcom VideoCore IV

OpenGL ES 2.0
Broadcom VideoCore VI
Dual Core 500MHz
OpenGL ES 3.0
映像HDMIポート1個micro-HDMIポート2個
4K対応
音声3.5 mm ジャック,HDMI, I²S3.5 mm ジャック, micro-HDMI, I²S
有線LANGigabit Ethernet over USB 2.0Gigabit Ethernet
無線LAN2.4GHz and 5GHz IEEE 802.11.b/g/n/ac2.4GHz and 5GHz IEEE 802.11.b/g/n/ac
GPIO40ピン40ピン
Bluetooth4.2対応5.0対応
USBUSB2.0 : 4個USB2.0 : 2個
USB3.0 : 2個
電源microUSBUSB Type-C
推奨電力2.5A(12.5W)3.0A(15W)

最新モデルとの違いをまとめてみました。スペックが優れている方を太字にしております。

表にしてみるとほとんどの部分グレードダウンしていることがわかりますが、購入するかは落としどころを作れるかです。

モデルが古くなれば、プレミア価格が付かない限りは安くなるのは当たり前ですが、本記事を編集している時点で、3Model B+と4Model Bの価格差はほぼ変わりません。

最新モデルを1つ購入する価格で前モデルが2つ購入できるので、自分の作りたい作品の必要スペックを考えてどのモデルを購入するか参考にしてください。

やはりスペックについては4Bに軍配が上がります。

なので、同時に複数のプログラムを動かすような作品や、レスポンスが大事になってくる作品の場合は最新モデルを購入された方が無難です。

しかし、LEDやサーボモーターなどを使った実験や、電子工作のサンプル作りなどあまり重いプラグラムを動作しないのであれば、Model B+で安く済ませる方法もあります。

Raspberry Pi3 Model B(2016年2月発売)

続いて2016年2月に発売されたモデル、Raspberry Pi3 Model Bについて解説していきます。

スペックは下記のとおりです。

スペックRaspberry Pi3 Model BRaspberry Pi3 Model B+
メモリ1GB1GB
SoCBroadcom BCM2837Broadcom BCM2837B0
CPUARM Cortex-A53
1.2GHz クアッドコア
ARM Cortex-A53
1.4 GHz クアッドコア
GPUBroadcom VideoCore IV
400 MHz
OpenGL ES 2.0
Broadcom VideoCore IV

OpenGL ES 2.0
映像HDMIポート1個HDMIポート1個
音声3.5 mm ジャック, HDMI, I²S3.5 mm ジャック, HDMI, I²S
有線LANGigabit Ethernet over USB 2.0Gigabit Ethernet over USB 2.0
無線LAN2.4GHz and 5GHz IEEE 802.11.b/g/n/ac2.4GHz and 5GHz IEEE 802.11.b/g/n/ac
GPIO40ピン40ピン
Bluetooth4.2対応4.2対応
USBUSB2.0 : 4個USB2.0 : 4個
電源microUSBmicroUSB
推奨電力2.5A(12.5W)2.5A(12.5W)

1つ後のモデルとの違いをまとめてみました。スペックが優れている方を太字にしております。

編集時で在庫は無くはないが、現在は生産されておらず入手は少し困難なモデルです。

価格は、前述したRaspberry Pi3 Model B+とほぼ変わりません。

ですので、正直このモデルをメインに購入することは考えなくても大丈夫です。

Raspberry Piコレクターの方は購入してみるのも良いかもしれません。

Raspberry Pi Model Aシリーズ発売モデル一覧

  • Raspberry Pi3 Model A+(2018年11月発売)
  • Raspberry Pi(1) Model A+(2014年11月発売)
  • Raspberry Pi(1) Model A(2013年2月発売)

Model AとBの1番の違いは、Model Aの方が横幅が2cmほど小さく、さらに消費電力を抑えた設計をしています。

その代わりといってはなんですが、USBポートの数やメモリなどのスペックの一部がModel Bよりも少ないです。

現在日本で取り扱いがあるモデルはRaspberry Pi3 Model A+のみなので、それ以前の製品についての説明は割愛いたします。

Raspberry Pi3 Model A+(2018年11月発売)

続いて2018年11月発売のモデルRaspberry Pi3 Model A+について解説します。

スペックは下記のとおりです。

スペックRaspberry Pi3 Model A+Raspberry Pi3 Model B+
メモリ512MB1GB
SoCBroadcom BCM2837B0Broadcom BCM2837B0
CPUARM Cortex-A53
1.4GHz クアッドコア
ARM Cortex-A53
1.4 GHz クアッドコア
GPUBroadcom VideoCore IV
400 MHz
OpenGL ES 2.0
Broadcom VideoCore IV

OpenGL ES 2.0
映像HDMIポート1個HDMIポート1個
音声3.5 mm ジャック, HDMI, I²S3.5 mm ジャック,HDMI, I²S
有線LANなしGigabit Ethernet over USB 2.0
無線LAN2.4GHz and 5GHz IEEE 802.11.b/g/n/ac2.4GHz and 5GHz IEEE 802.11.b/g/n/ac
GPIO40ピン40ピン
Bluetooth4.2対応4.2対応
USBUSB2.0 : 1個USB2.0 : 4個
電源microUSBmicroUSB
推奨電力2.5A(12.5W)2.5A(12.5W)

発売時期の近い(3B+)との違いをまとめてみました。スペックが優れている方を太字にしております。

小型モデルなので、USB等どうしても接続できる機器の数が少なくなってしまうという所がネックです。

なので、どうしても作りたい作品の大きさが限られてしまいModel Bだと搭載できない場合に下記に紹介するRaspberry Pi Zeroシリーズと比較して購入することをおすすめします。

Raspberry Pi Zero発売モデル一覧

  • Raspberry Pi Zero 2 W(2022年6月発売)
  • Raspberry Pi Zero WH(2018年1月発売)
  • Raspberry Pi Zero W(2017年2月発売)
  • Raspberry Pi Zero(2015年11月発売)

Raspberry Pi Model Aシリーズよりもさらに小型になったモデルがRaspberry Pi Zeroシリーズです。

シリーズのサイズが65 mm × 30 mmで、Raspberry Pi 3 Model A+ のサイズが65 mm × 56.5 mmなのでZeroシリーズを横に2つ並べた大きさとほぼ同じくらいのサイズ感です。

最大の利点はその小ささとなっているので、狭いスペースでの利用など想定している人はこのシリーズを比較検討しましょう。

Raspberry Pi Zero 2 W

実はまだ日本の電波法の認証が通っておらず発売されていません。(2022年3月記事執筆時点)
海外(編集時点でヨーロッパ、米国、カナダ、香港)では発売されているのですが、日本でまだ手に入れることは難しいです。
→こちら無事技適が通り、2022年6月21日より国内販売が開始されました。

ただ、他のラズベリーパイ同様発売初日に完売してしまったみたいです。その後ちょくちょく再入荷しているみたいですが..。
Raspberry Pi Zero 2 Wの国内販売価格は価格は2,508円とのことなので、それよりも逸脱した価格の商品には注意してください。

スペックは以下の通りです。

スペックRaspberry Pi Zero 2 WRaspberry Pi4 Model B
メモリ512MB1GB,2GB,4GB,8GBから選択可能
SoCRP3A0
Broadcom BCM2710A1 + メモリ
Broadcom BCM2711
CPUARM Cortex-A53
1.0GHz クアッドコア
ARM Cortex-A72
1.5GHz クアッドコア
GPUBroadcom VideoCore IV
250 MHz
OpenGL ES 2.0
Broadcom VideoCore VI
Dual Core 500MHz
OpenGL ES 3.0
映像mini-HDMIポート1個micro-HDMIポート2個
4K対応
音声mini-HDMI, I²S3.5 mm ジャック, micro-HDMI, I²S
有線LANなしGigabit Ethernet
無線LANIEEE 802.11.b/g/n/ac2.4GHz and 5GHz IEEE 802.11.b/g/n/ac
GPIO40ピン40ピン
Bluetooth4.2対応5.0対応
USBUSB2.0 : microUSB 1個USB2.0 : 2個
USB3.0 : 2個
電源microUSBUSB Type-C
推奨電力データなし(不明)3.0A(15W)

大きさはかなり違いますが、現行のハイエンドモデルRaspberry Pi4 Model Bと比較し、スペックが優れている方を太字にしております。

スペックはRaspberry Pi 3に近く、同じチップが載っています。

つまりほぼスペックを変えず、2015~2016年あたりのRaspberry Piを小型化したようなものなのでRaspberry Pi 3を使ったご経験がある方でしたら、使用感はほぼ変わらないのではないと予想しています。

Raspberry Pi Zero WH(2018年1月発売)

2018年1月発売のモデルRaspberry Pi Zero WHについて解説します。

スペックは下記のとおりです。

スペックRaspberry Pi Zero WHRaspberry Pi Zero 2 W
メモリ512MB512MB
SoCBroadcom BCM2835RP3A0
Broadcom BCM2710A1 + メモリ
CPUARM1176JZF-S
1.0GHz シングルコア
ARM Cortex-A53
1.0GHz クアッドコア
GPUBroadcom VideoCore IV
250 MHz
OpenGL ES 2.0
Broadcom VideoCore IV
250 MHz
OpenGL ES 2.0
映像mini-HDMIポート1個mini-HDMIポート1個
音声mini-HDMI, I²Smini-HDMI, I²S
有線LANなしなし
無線LANBroadcom BCM43143
IEEE 802.11 b/g/n 2.4 GHz
IEEE 802.11.b/g/n/ac
GPIO40ピン40ピン
Bluetooth4.1対応4.2対応
USBUSB2.0 : microUSB 1個USB2.0 : microUSB 1個
電源microUSBmicroUSB
推奨電力1.2A(6.0W)データなし(不明)

最新モデルと比べて優れている部分は太字にしております。

やはり動作に一番気になるのはCPUではないでしょうか。

最新モデルのZero w 2がクアッドコアなのに対し、WHはシングルコアなので若干見劣りはしますが超小型PCとしては、優秀なサイズ・価格・スペックの3拍子が揃っていると言えるでしょう。

参考価格はそこまで差がないので、Zero w 2が入手困難で困っている人はこちらを比較し購入をご検討すると良いかと思います。

Raspberry Pi Zero W(2017年2月発売)

Raspberry Pi Zero W表面外観
https://www.amazon.co.jp/

2017年2月発売のモデルRaspberry Pi Zero Wについて解説します。

スペックは下記のとおりです。

スペックRaspberry Pi Zero WRaspberry Pi Zero WH
メモリ512MB512MB
SoCBroadcom BCM2835Broadcom BCM2835
CPUARM1176JZF-S
1.0GHz シングルコア
ARM1176JZF-S
1.0GHz シングルコア
GPUBroadcom VideoCore IV
250 MHz
OpenGL ES 2.0
Broadcom VideoCore IV
250 MHz
OpenGL ES 2.0
映像mini-HDMIポート1個mini-HDMIポート1個
音声mini-HDMI, I²Smini-HDMI, I²S
有線LANなしなし
無線LANBroadcom BCM43143
IEEE 802.11 b/g/n 2.4 GHz
Broadcom BCM43143
IEEE 802.11 b/g/n 2.4 GHz
GPIO40ピン40ピン
Bluetooth4.1対応4.1対応
USBUSB2.0 : microUSB 1個USB2.0 : microUSB 1個
電源microUSBmicroUSB
推奨電力1.2A(6.0W)1.2A(6.0W)

1つ後のモデルとの違いをまとめてみました。

実は上記の2つはスペック上変化はありません。

どこが変化しているかというと、GPIOのピンが初めからハンダ付けしてあるかどうかの違いのみです。

もちろん、初めからハンダ付けしてあればジャンパー線を直につけることが可能ですが、その分本体に厚みが出てしまいます。

そのため、「どうしても薄さが必要」、「銅線を直付けするからピンが必要ない」という人はZero Wの購入をおすすめします。

Raspberry Pi Zero(2015年11月発売)

Raspberry Pi Zero 表面外観
https://www.amazon.co.jp/

2015年11月発売の初期モデル、Raspberry Pi Zeroについて解説します。

スペックは下記のとおりです。

スペックRaspberry Pi ZeroRaspberry Pi ZeroW
メモリ512MB512MB
SoCBroadcom BCM2835Broadcom BCM2835
CPUARM1176JZF-S
1.0GHz シングルコア
ARM1176JZF-S
1.0GHz シングルコア
GPUBroadcom VideoCore IV
250 MHz
OpenGL ES 2.0
Broadcom VideoCore IV
250 MHz
OpenGL ES 2.0
映像mini-HDMIポート1個mini-HDMIポート1個
音声mini-HDMI, I²Smini-HDMI, I²S
有線LANなしなし
無線LANなしBroadcom BCM43143
IEEE 802.11 b/g/n 2.4 GHz
GPIOGPIO40ピン
Bluetoothなし4.1対応
USBUSB2.0 : microUSB 1個USB2.0 : microUSB 1個
電源microUSBmicroUSB
推奨電力1.2A(6.0W)1.2A(6.0W)

1つ後のモデルとの違いをまとめてみました。スペックが優れている方を太字にしております。

Zeroの無印はBluetoothやWi-Fi接続に対応していないため、電子回路を制御する機能しか持っていないと言って問題ありません。

ですので製作できるものの範囲が狭まってしまうことは仕方がないでしょう。

ただ無印のZeroから、WHまでの3年間CPUやGPUのスペックが変わっていなかったということが驚きです。

なのでスペックが一新した「W2」の発売をより一層期待してしまいますね。

こちらの商品はかなり古いモデルになるので、入手はほぼ困難かと思います。

Raspberry Pi Pico

Raspberry Pi Picoはこれまでのシリーズと打って変わって、Arduinoのようなマイコン(コンパイル時にPCを必要とする)デバイスです。

スペックは以下の通りです。

スペックRaspberry Pi Pico
フラッシュメモリ2MB Quad-SPI
MCURP2040
CPUArm Cortex-M0+プロセッサ
133MHz デュアルコア
RAM256KB
USBUSB1.1:microB 1個
GPIO26ピン
推奨電源1.8V~5.5V

大きな特徴としましては、他のRaspberryシリーズのようなシングルボードコンピューターではなくマイコンと呼ばれるものになります。

マイコンとは簡単に言うとOSが入っておらず、プログラムを実行するだけのコンピューターのことです。ですので、OSを焼いて単体で起動する、といったことは出来ません。他のコンピューターにUSBでつなぎプログラムを書き込み使用するのが一般的です。端子も給電用のmicroUSBしかついておらず、必要最低限の構成となっています。

その分非常に小型で、大きさは 21×51.3×3.9mm、重さは約3gしかありません。
必要最低限の機能・サイズでモノ作りを行いたい場合に選択肢の一つになるでしょう。

また、現状品薄状態が続いている中、Picoは必要部品の少なさもあり定価で販売されています。それも1047円という驚きの安さです。

拡張パーツを着けることでZeroシリーズのような使い方もできるので、「ラズベリーパイをすぐ勉強してみたいけど中々手に入らない…!」という人は買ってみても良いかもしれません。

Raspberry Pi 400

Raspberry Pi 400は2021年と最近登場したシリーズで、今の所こちらの一機種のみ商品展開されています。

大きな特徴としては、Raspberry pi 初のキーボードと一体化したPCとなっており、モニタとケーブルさえあればどこでもラズベリーパイを楽しむことが出来ます。

スペックは以下の通りです。

スペックRaspberry Pi 400Raspberry Pi4 Model B
メモリ4GB1GB,2GB,4GB,8GBから選択可能
SoCBroadcom BCM2711C0Broadcom BCM2711
CPUARM Cortex-A72
1.8GHz クアッドコア
ARM Cortex-A72
1.5GHz クアッドコア
GPUBroadcom VideoCore VI
Dual Core 500MHz
OpenGL ES 3.0
Broadcom VideoCore VI
Dual Core 500MHz
OpenGL ES 3.0
映像micro-HDMIポート2個
4K対応
micro-HDMIポート2個
4K対応
音声micro-HDMI, I²S3.5 mm ジャック, micro-HDMI, I²S
有線LANGigabit EthernetGigabit Ethernet
無線LAN2.4GHz and 5GHz IEEE 802.11.b/g/n/ac2.4GHz and 5GHz IEEE 802.11.b/g/n/ac
GPIO40ピン40ピン
Bluetooth5.0対応5.0対応
USBUSB2.0 : 1個
USB3.0 : 2個
USB2.0 : 2個
USB3.0 : 2個
電源USB Type-CUSB Type-C
推奨電力3.1A(15.3W)3.0A(15W)

モデルは異なりますが、現行のハイエンドモデルRaspberry Pi4 Model Bと比較し優れている方を太字にしています。

スペックの特徴はCPUのクロック周波数が400の方が0.3GHz高いです。

やはり、本体が大きくなるほど冷却の面優れているのでクロック周波数を上げても、スムーズに排熱ができています。

デメリットとしては、モノを作る場合にRaspberry Pi 400自体の大きさがネックになってしまうことが挙げられます。キーボードを使用する前提の用途ならば問題ないですが、所謂IoTデバイスと呼ばれるものだとあくまでセットアップや開発の時のみ繋げて使用されることが多いので、切り離せず現場には不向きといえるでしょう。

ただ、その分モニタと出力ケーブルさえあれば別途キーボードを用意する必要がなくどこでも作業ができるので、学習には最適なシリーズといえるでしょう。

Picoのようなマイコンを除き、現行日本国内で定価で入手可能なRaspberry piはこの商品のみとなります。

400を使えばブレッドボードに実際にモジュールを接続しながらテストプログラムをすぐに動作させることができますし、試作品開発や手軽に環境構築してラズパイを学びたい人にはおすすめの機種です。

RaspberryPiのシリーズ比較・紹介まとめ

2022年どのRaspberryPiを購入すればいいのかまとめ

RaspberryPiシリーズを比較した結論です。

  • 機械学習など負荷がかかるプログラムを作りたいのであればRaspberry Pi4 B
  • 小型のIoTデバイスとして動かしたいならRaspberry Pi Zero 2 W
  • マイコンで構わないならRaspberry Pi Pico一択
  • 定価でラズパイを触りたいなら今の所Raspberry Pi 400が入手しやすい

候補としては、主に↑の4種類になると思います。

電子工作入門として非常に有能なRaspberry Piですが、新型コロナによる半導体不足の影響などにより、現在価格が高騰しやすくなっています。

今後も価格が上がり続けるのか、はたまた下がるのかは今のところ未知数ですが、自分が買いたいと思うタイミングでなるべく安く購入できるのが理想ですね。

(2022/03追記)最近だとモノタロウにて品薄ながらほぼ定価の価格にて販売されているようです!流通が今年も少ない見込みなので、欲しい方はお見逃しなく!!(๑•̀ㅂ•́)و✧

まる。

Python歴5年のフルスタックエンジニア&ヨギー。
大学は心理学、趣味はヘルスケア全般。

最近は自作脳波デバイスとそれを使ったインタラクティブアートのチューニングに勤しみ中。
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↓アートとかの趣味アカ。よかったらみてね。٩(๑❛ᴗ❛๑)
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