【2023年最新】RaspberryPiのシリーズ比較【おすすめモデル紹介】


RaspberryPi Series

Raspberry piは、手のひらサイズの小型コンピュータです。各種センサーと組み合わせることで多彩なIoT機器を作ることが出来、年々注目を浴びています。

コロナ禍では半導体不足の影響もあり、国内では売り切れが相次ぐ事態となりました。徐々に供給も回復して来ており、今後ますます目が離せないデバイスです。

この記事では、

  • Raspberry Piが注目される理由
  • 全シリーズの機能比較一覧
  • 世代ごとのスペックの違い
  • 用途・目的別おすすめモデル

について解説していきます。

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そもそもRapberry Piとは

Raspberry Piは電子工作ができるシングルコンピューター

Raspberry Piとはイギリスのラズベリーパイ財団によって2012年に販売が開始されたシングルボードコンピューターで、日本ではラズパイと略されることが多いです。

Raspberry Pi自体が安価なのと豊富な開発環境から、小学生の電子工作や、プログラミング学習を始めるきっかけとして、あるいはIoT開発を手軽に体験できるツールとして、人気になりつつあります。

Raspberry Piが注目される理由

Raspberry Piが注目される大きな要因は

  • IoT技術の発展
  • テクノロジーの一般化

上記の2つです。

Raspberry Piを使うことで開発環境をつくることが簡単になり、注目が集まっています。

IoT技術の発展であらゆるモノがインターネットへ繋がる時代に

昨今IoT技術の発展にともない、「Google Home」をはじめとしたスマートスピーカー以外にも、冷蔵庫や炊飯器などの白物家電もWi-fiでインターネットにつながる時代になりました。

IoTとは「Internet of Things」の略で「モノのインターネット化」という意味で使われています。今では帰宅時に赤外線センサで自動で照明をつける、室内の温度に合わせて自動でエアコンの温度調整を行う、声で掃除機や洗濯機を操作するといったことが簡単に出来るようになっています。これが「モノのインターネット化」です。

Raspberry Piはぬいぐるみや家電製品といった既存のあらゆるモノをIoT化する時に役立つプラットフォームが整備されたシングルボードコンピューターです。(*一部、OSがないマイコンモデルもアリ)

単体で見るとただの小さなコンピュータですが、各種センサや小型機器と通信することでその真価を発揮します。また、家電やロボットなどの製品にそのまま組み込めるのも大きな魅力です。

低コスト高品質なボードの登場によるハードウェア開発の一般化

これまでは、IoTやそれに関わるテクノロジーは、工学系の専門学校や高専、大学の専攻で勉強するか実際にその機器を作る企業に勤めない限り、簡単に知識を習得することはできませんでした。

しかしRaspberry Pi(特にmodelB 3と4)の登場により、電子工作の敷居が大きく下がりそれまで興味があったものの手を出しづらかった企業や個人にまで広がりを見せるようになりました。

まる。
まる。

正直Raspberry Pi 1や2の頃はまだ産業実用化が厳しいスペックだったよ。

元々USBやHDMI端子、GPIO(後述)を搭載している小型パソコンでしたが、スペックが向上しあらゆる機器やセンサとの接続が可能になり、実用的な構築がスムーズに行えるようになったことが人気に火をつけた理由でしょう。

価格も一般的なパソコンに比べて安価である為、最近はIoTや電子工作のプログラミング教育にも使われています。

手頃なサイズ感と高い拡張性で自分だけのカスタマイズが可能

GPIOとはマイコンを他のセンサーやデバイスと接続するための、金属のピンのことを指します。Raspberry PiにはGPIOピン用のソケットがデフォルトで付属しており、そこに配線を介して各種センサやデバイスと繋げることができます。つまり、パソコン本体に直接気温センサや駆動輪(タイヤ)などをつなげて制御させる、といったことが可能になります。

さらに、Raspberry Piは消費電力が少なく、乾電池でも動かすことができます。

そのため、今まで搭載不可能だった様々な「モノ」に簡単にコンピューターを組み込めることが可能になったというのもRaspberry Piが注目されるようになった要因の一つです。

市販されていない機能やサービスのデバイスを、目的に合わせてこれで自作できるようになります。

まる。
まる。

Alexaみたいなスマートスピーカーもつくれちゃうよ。

具体的なRaspberry Piのユースケースについては以下の記事で詳しく紹介しておりますので、あわせてご覧ください。

Raspberry Piの種類

現行発売されているRaspberry Piシリーズまとめ

Raspberry Piは大まかに分けて

  • Raspberry Pi Model Bシリーズ
  • Raspberry Pi Model Aシリーズ
  • Raspberry Pi Zero シリーズ
  • Raspberry Pi Pico
  • Raspberry Pi 400
  • Raspberry Pi(RPi) Compute Module

というシリーズに分かれています。

はじめにシリーズの全体像を確認する意味も込め、本記事紹介するモデルのスペックを一覧表にまとめてみました。(横にスライドできます)

スペックRaspberry Pi4 Model BRaspberry Pi 3
Model A+
Raspberry Pi3 Model B+Raspberry Pi3 Model BRaspberry Pi Zero 2 WRaspberry Pi Zero WHRaspberry Pi Zero W (V1.1)Raspberry Pi Zero(V1.3)Raspberry Pi 400
(日本語配列)
Raspberry Pi Compute Module4 eMMC,無線搭載Raspberry Pi Compute Module4 Lite 無線搭載Raspberry Pi Compute Module3+Raspberry Pi Compute Module3 LiteRaspberry Pi Pico WHRaspberry Pi Pico WRaspberry Pi Pico HRaspberry Pi Pico
メモリLPDDR4-3200
2GB~8GB
(選択可)
LPDDR2 512MBLPDDR2
1GB
LPDDR2
1GB
(LPDDR2
512MB)
LPDDR2 512MBLPDDR2 512MBLPDDR2 512MBLPDDR4
4GB
LPDDR4
1GB~4GB
LPDDR4
1GB~4GB
DDR2 1GBDDR2 1GB256KB SRAM256KB SRAM256KB SRAM256KB SRAM
SoCBroadcom BCM2711Broadcom BCM2837B0Broadcom BCM2837B0Broadcom BCM2837Broadcom RP3A0( BCM2710A1と LPDDR2 512MBメモリの複合型)Broadcom BCM2835Broadcom BCM2835Broadcom BCM2835Broadcom BCM2711C0Broadcom BCM2711Broadcom BCM2711Broadcom BCM2837B0Broadcom BCM2837RP2040
(マイコン)
RP2040
(マイコン)
RP2040
(マイコン)
RP2040
(マイコン)
CPUCortex-A72
1.5GHz
クアッドコア
Cortex-A53 1.4GHz
クアッドコア
Cortex-A53
1.4 GHz
クアッドコア
Cortex-A53
1.2GHz 
クアッドコア
Cortex-A53 1.0GHz
クアッド コア
ARM1176JZ-F1000MHz シングルコアARM1176JZ-F1000MHz シングルコアARM1176JZ-F1000MHz シングルコアCortex-A72 1.8GHz クアッドコアCortex-A72 1.5GHz クアッドコアCortex-A72 1.5GHz クアッドコアCortex-A53 1.2 GHz クアッドコアCortex-A53 1.2 GHz クアッドコアCortex M0+ 133MHz
デュアル コア
Cortex M0+ 133MHz
デュアル コア
Cortex M0+ 133MHz
デュアル コア
Cortex M0+ 133MHz
デュアル コア
GPUBroadcom VideoCore VI
Dual Core 500MHz
OpenGL ES 3.0対応
Broadcom VideoCore IV DualCore 400MHz
OpenGL ES 2.0対応
Broadcom VideoCore IV DualCore
400MHz
OpenGL ES 2.0対応
Broadcom VideoCore IV
400 MHz
OpenGL ES 2.0対応
Broadcom VideoCore IV
250 MHz
OpenGL ES 2.0対応
Broadcom VideoCore IV DualCore
250 MHz
OpenGL ES 2.0対応
Broadcom VideoCore IV DualCore 250MHz OpenGL ES 2.0対応Broadcom VideoCore IV DualCore 250MHz OpenGL ES 2.0対応Broadcom VideoCore VI DualCore 500MHz OpenGL ES 3.0対応Broadcom VideoCore VI DualCore 500MHz OpenGL ES 3.0対応Broadcom VideoCore VI DualCore 500MHz OpenGL ES 3.0対応Broadcom VideoCore IV DualCore 400MHz
OpenGL ES 2.0対応
Broadcom VideoCore IV DualCore 400MHz
OpenGL ES 2.0対応
なしなしなしなし
映像micro HDMI ×2 3.5mmジャック
DSI
(4K対応)
HDMI
3.5mmジャック
DSI
HDMI
3.5mmジャック
DSI
HDMImini-HDMImini-HDMImini-HDMImini-HDMImicro-HDMIポート x 2個
4K対応
なし
(基本機能はI/Oボードにて拡張)
なし
(基本機能はI/Oボードにて拡張)
なし
(基本機能はI/Oボードにて拡張)
なし
(基本機能はI/Oボードにて拡張)
なしなしなしなし
音声3.5mmジャック
micro HDMI×2
I²S
3.5mmジャック
HDMI
I²S
3.5 mmジャック
HDMI
I²S
3.5 mmジャック
HDMI
I²S

mini-HDMI
I²S
mini-HDMI
I²S
mini-HDMI
I²S
mini-HDMI
I²S
micro-HDMIx2
I²S
なしなしなしなしなしなしなしなし
有線LAN10/100/1000 Mbps イーサネットなし300 Mbps イーサネット(USB 2.0経由)300 Mbps イーサネット(USB 2.0経由)なしなしなしなし10/100/1000 Mbps イーサネット なしなしなしなしなしなしなしなし
無線LAN2.4GHz and 5GHz IEEE 802.11.b/g/n/ac2.4GHz and 5GHz IEEE 802.11.b/g/n/ac2.4GHz and 5GHz IEEE 802.11.b/g/n/ac2.4GHz and 5GHz IEEE 802.11.b/g/n/ac2.4GHz
IEEE 802.11 b/g/n
2.4GHz
IEEE 802.11 b/g/n
2.4GHz
IEEE 802.11 b/g/n
なし2.4/5GHz
IEEE 802.11 b/g/n/ac
2.4/5GHz
IEEE 802.11 b/g/n/ac
2.4/5GHz
IEEE 802.11 b/g/n/ac
なしなしIEEE 802.11b/g/nIEEE 802.11b/g/nなしなし
GPIO40ピン40ピン40ピン40ピン40ピン40ピン40ピン40ピン40ピンなしなしなしなし26ピン26ピン26ピン26ピン
Bluetooth5.0対応4.2対応4.2対応4.1対応4.2対応4.1対応4.1対応なし5.0対応5.0対応5.0対応なしなしなしなしなしなし
USBUSB2.0 x 2個 
USB3.0 x 2個
USB 2.0 x 1個USB2.0 x 4個USB2.0 x 4個microUSB x 1個microUSB × 1個microUSB × 1個microUSB × 1個USB 2.0 × 1個
USB 3.0 × 2個
なしなしなしなしUSB 1.1 micro B (電源と共有)USB 1.1 micro B (電源と共有)USB 1.1 micro B (電源と共有)USB 1.1 micro B (電源と共有)
電源USB Type-Cmicro USBmicroUSBmicroUSBmicroUSBmicroUSBmicroUSBmicroUSBUSB Type-CなしなしなしなしUSB 1.1 micro B (電源と共有)USB 1.1 micro B (電源と共有)USB 1.1 micro B (電源と共有)USB 1.1 micro B (電源と共有)
推奨電力5V 3.0A(15W)5V 2.5A(12.5W)5V 2.5A(12.5W)5V 2.5A(12.5W)5V 2.5A(12.5W)5V 1.2A(6.0W)5V 1.2A(6.0W)5V 1.2A(6.0W)5V 3.1A(15.3W)(+5V)(+5V)(+5V)(+5V)1.8V~5.5V1.8V~5.5V1.8V~5.5V1.8V~5.5V

※生産終了した一部過去モデルは一覧表からは除外しています。

それぞれどのような用途に向いているのか、新しいモデルと比較してどうなのか、といったことはこの続きで詳しく掘り下げていますので、参考にしてみてください。

また、この記事の最後にて私がチョイスした目的・用途別のおすすめシリーズを一覧にまとめてありますので、詳細スペックはいいから結果だけ知りたい!という方はそちらをご覧ください。

Raspberry Pi Model Bシリーズ発売モデル一覧

  • Raspberry Pi4 Model B(2019年6月発売)
  • Raspberry Pi3 Model B+(2018年3月発売)
  • Raspberry Pi3 Model B(2016年2月発売)
  • Raspberry Pi2 Model B V1.2(発売日不明)
  • Raspberry Pi2 Model B(2015年2月発売)
  • Raspberry Pi(1) Model B+(2014年7月発売)
  • Raspberry Pi(1) Model B(2012年2月発売)

現在、日本に在庫があるのが、Raspberry Pi3 Model B以降のモデルがほとんどなのでそれ以前のモデルの解説は割愛いたします。

Raspberry Pi4 Model B(2019年6月発売)

Raspberry Pi4 Model B表面外観
出典:https://www.amazon.co.jp/

Raspberry Pi4 Model Bは現行で一番新しいモデルで、2019年6月に発売されました。

スペックは下記のとおりです。

スペックRaspberry Pi4 Model B
メモリ1GB,2GB,4GB,8GBから選択可能
SoCBroadcom BCM2711
CPUARM Cortex-A72
1.5GHz クアッドコア
GPUBroadcom VideoCore VI
Dual Core 500MHz
OpenGL ES 3.0対応
映像micro-HDMI x 2
3.5 mm ジャック
4K対応
音声3.5 mm ジャック
micro-HDMI
I²S
有線LAN10/100/1000 Mbps イーサネット
無線LAN2.4GHz and 5GHz IEEE 802.11.b/g/n/ac
GPIO40ピン
Bluetooth5.0対応
USBUSB2.0 x 2個 
USB3.0 x 2個
電源USB Type-C
推奨電力5V 3.0A(15W)

前モデル(Raspberry Pi3 Model B+)からの注目の変更点

  • メモリ1BG~最大8GBへ
  • CPU性能の向上
  • Bluetooth4.2~5.0へ
  • デュアルディスプレイで4Kに対応
  • USB3.0搭載

2018年に発売した前モデルのCPUはクアッドコアの1.4GHzから1.5GHzにスペックアップしています。

たった0.1GHzですが、CPUベンチマークで比較すると性能差は約1.5倍です。

また、映像出力がHDMIポート1つからmicroHDMIポート2つに増え、デュアルディスプレイに対応し、4Kにも対応しました。

メモリも1GBから最大8GBまで増設されたので、同時に処理できるタスクも増えています。

Raspberry Pi3 Model B+(2018年3月発売)

Raspberry Pi3 Model B+表面外観
出典:https://www.amazon.co.jp/

続いて2018年3月に発売されたRaspberry Pi3 Model B+について解説していきます。

スペックは下記のとおりです。

スペックRaspberry Pi3 Model B+Raspberry Pi4 Model B
メモリ1GB1GB,2GB,4GB,8GBから選択可能
SoCBroadcom BCM2837B0Broadcom BCM2711
CPUARM Cortex-A53
1.4 GHz クアッドコア
ARM Cortex-A72
1.5GHz クアッドコア
GPUBroadcom VideoCore IV
DualCore 400MHz
OpenGL ES 2.0対応
Broadcom VideoCore VI
Dual Core 500MHz
OpenGL ES 3.0対応
映像HDMIポート x 1
3.5mmジャック
DSI
micro-HDMI x 2
4K対応
音声3.5 mm ジャック
HDMI
I²S
3.5 mm ジャック
micro-HDMI
I²S
有線LAN300 Mbps イーサネット(USB 2.0経由)10/100/1000 Mbps イーサネット
無線LAN2.4GHz and 5GHz IEEE 802.11.b/g/n/ac2.4GHz and 5GHz IEEE 802.11.b/g/n/ac
GPIO40ピン40ピン
Bluetooth4.2対応5.0対応
USBUSB2.0 x 4個USB2.0 x 2個
USB3.0 x 2個
電源microUSBUSB Type-C
推奨電力5V 2.5A(12.5W)5V 3.0A(15W)

最新モデルとの違いをまとめてみました。スペックが優れている方を太字にしております。

表にしてみると、Pi3の方がほとんどの部分でグレードダウンしていることがわかりますが、購入するかは落としどころを作れるかです。

モデルが古くなれば、プレミア価格が付かない限りは安くなるのは当たり前ですが、本記事を編集している時点で「Pi3 Model B+」と「Pi 4Model B」の価格差はほぼ変わりません。

最新モデルを1つ購入する価格で前モデルが2つ購入できるので、自分の作りたい作品の必要スペックを考えてどのモデルを購入するか参考にしてください。

やはりスペックについては4Bに軍配が上がります。

なので、同時に複数のプログラムを動かすような作品や、レスポンスの速さが大事になってくる作品を制作する場合は、最新モデルを購入された方が無難です。

しかし、LEDやサーボモーターなどを使った実験や、電子工作のサンプル作りなど、あまり重いプラグラムを動作しないのであれば、Model B+で安く済ませる方法もあります。

Raspberry Pi3 Model B(2016年2月発売)

Raspberry Pi3 Model B表面外観
出典:https://www.amazon.co.jp/

続いて2016年2月に発売されたモデル、Raspberry Pi3 Model Bについて解説していきます。

スペックは下記のとおりです。

スペックRaspberry Pi3 Model BRaspberry Pi3 Model B+
メモリ1GB1GB
SoCBroadcom BCM2837Broadcom BCM2837B0
CPUARM Cortex-A53
1.2GHz クアッドコア
ARM Cortex-A53
1.4 GHz クアッドコア
GPUBroadcom VideoCore IV
400 MHz
OpenGL ES 2.0対応
Broadcom VideoCore IV
DualCore 400MHz
OpenGL ES 2.0対応
映像HDMIポート x 1HDMIポート x 1
音声3.5 mm ジャック
HDMI
I²S
3.5 mm ジャック
HDMI
I²S
有線LAN300 Mbps イーサネット(USB 2.0経由)300 Mbps イーサネット(USB 2.0経由)
無線LAN2.4GHz and 5GHz IEEE 802.11.b/g/n/ac2.4GHz and 5GHz IEEE 802.11.b/g/n/ac
GPIO40ピン40ピン
Bluetooth4.2対応4.2対応
USBUSB2.0 x 4個USB2.0 x 4個
電源microUSBmicroUSB
推奨電力5V 2.5A(12.5W)5V 2.5A(12.5W)

1つ後のモデルとの違いをまとめてみました。スペックが優れている方を太字にしております。

編集時で在庫は非常に少なく、また、現在は生産されていないため、入手は少し困難なモデルです。

価格は、前述したRaspberry Pi3 Model B+とほぼ変わりません

ですので、余程何らかの理由が無い限り、基本的には Pi3 Model B+を購入していただくのが無難だと思われます。

「どうしても手元に全てのラズパイを揃えておきたい!」という、熱狂的なRaspberry Piコレクターの方は、購入してみるのも良いかもしれません。

Raspberry Pi Model Aシリーズ発売モデル一覧

  • Raspberry Pi3 Model A+(2018年11月発売)
  • Raspberry Pi(1) Model A+(2014年11月発売)
  • Raspberry Pi(1) Model A(2013年2月発売)

Raspberry Pi Model Aシリーズは、高性能バリエーションであるModel Bの逆で、低価格、最小構成の廉価版シリーズとなります。

Model AとBの1番の違いは、Model Aの方が横幅が2cmほど小さく、さらに消費電力を抑えた設計をしています。

サイズ縮小に伴い、USBポートの数やメモリなど、スペックの一部はModel Bよりも低いですが、価格はどのストアでもModel Bの半額~3/4程度の価格となっております。

現在日本で取り扱いがあるモデルはRaspberry Pi3 Model A+のみなので、それ以外の製品についての説明は割愛いたします。

Raspberry Pi3 Model A+(2018年11月発売)

Raspberry Pi3 Model A+表面外観
出典:https://www.amazon.co.jp/

続いて2018年11月発売のモデルRaspberry Pi3 Model A+について解説します。

スペックは下記のとおりです。

スペックRaspberry Pi3 Model A+Raspberry Pi3 Model B+
メモリ512MB1GB
SoCBroadcom BCM2837B0Broadcom BCM2837B0
CPUARM Cortex-A53
1.4GHz クアッドコア
ARM Cortex-A53
1.4 GHz クアッドコア
GPUBroadcom VideoCore IV
400 MHz
OpenGL ES 2.0
Broadcom VideoCore IV
400MHz
OpenGL ES 2.0
映像HDMIポート x 1HDMIポート x 1
音声3.5 mm ジャック
HDMI
I²S
3.5 mm ジャック
HDMI
I²S
有線LANなし300 Mbps イーサネット(USB 2.0経由)
無線LAN2.4GHz and 5GHz IEEE 802.11.b/g/n/ac2.4GHz and 5GHz IEEE 802.11.b/g/n/ac
GPIO40ピン40ピン
Bluetooth4.2対応4.2対応
USBUSB2.0 x 1個USB2.0 x 4個
電源microUSBmicroUSB
推奨電力5V 2.5A(12.5W)5V 2.5A(12.5W)

発売時期の近い(3B+)との違いをまとめてみました。スペックが優れている方を太字にしております。

小型モデルなので、USB等どうしても接続できる機器の数が少なくなってしまうという所がネックですが、USBとBluetooth、無線LANの最低限の接続性能を持ったまま、本体サイズの縮小を実現しているため、設置コストを抑えたいIoT製作などでは優秀という側面も持ちます。

省サイズのIoT開発を試みる場合は、下記に続く「Raspberry Pi Zero」シリーズとスペックを比較して購入することをおすすめします。

Raspberry Pi Zero発売モデル一覧

  • Raspberry Pi Zero 2 W(2022年6月発売)
  • Raspberry Pi Zero WH(2018年1月発売)
  • Raspberry Pi Zero W(2017年2月発売)
  • Raspberry Pi Zero(2015年11月発売)

Raspberry Pi Model Aシリーズよりもさらに小型になったモデルがRaspberry Pi Zeroシリーズです。

Zeroシリーズのサイズが65 mm × 30 mmで、Raspberry Pi 3 Model A+ のサイズが65 mm × 56.5 mmなのでPi3,4シリーズの半分の大きさくらいのサイズ感です。

最大の利点はその小ささとなっているので、狭いスペースでの利用など想定している人はこのシリーズを検討しましょう。

Raspberry Pi Zero 2 W

Raspberry Pi Zero 2 W裏面外観
出典:https://www.amazon.co.jp/

実はまだ日本の電波法の認証が通っておらず発売されていません。(2022年3月記事執筆時点)
海外(編集時点でヨーロッパ、米国、カナダ、香港)では発売されているのですが、日本でまだ手に入れることは難しいです。
→こちら無事技適が通り、2022年6月21日より国内販売が開始されました。

ただ、他のラズベリーパイ同様発売初日に完売してしまったみたいです。その後ちょくちょく再入荷しているみたいですが..。
Raspberry Pi Zero 2 Wの国内販売価格は価格は2,508円とのことなので、正規代理店なども参照し、それよりも逸脱した価格の商品には注意してください。

スペックは以下の通りです。

スペックRaspberry Pi Zero 2 WRaspberry Pi4 Model B
メモリ512MB1GB,2GB,4GB,8GBから選択可能
SoCRP3A0
(Broadcom BCM2710A1 + メモリ)
Broadcom BCM2711
CPUARM Cortex-A53
1.0GHz クアッドコア
ARM Cortex-A72
1.5GHz クアッドコア
GPUBroadcom VideoCore IV
250 MHz
OpenGL ES 2.0
Broadcom VideoCore VI
Dual Core 500MHz
OpenGL ES 3.0
映像mini-HDMIポート x 1micro-HDMIポート x 2
4K対応
音声mini-HDMI
I²S
3.5 mm ジャック
micro-HDMI
I²S
有線LANなしGigabit Ethernet
無線LANIEEE 802.11.b/g/n/ac2.4GHz and 5GHz IEEE 802.11.b/g/n/ac
GPIO40ピン40ピン
Bluetooth4.2対応5.0対応
USBUSB2.0(microUSB) x 1個USB2.0 x 2個
USB3.0 x 2個
電源microUSBUSB Type-C
推奨電力5V 2.5A(12.5W)5V 3.0A(15W)

大きさはかなり違いますが、現行のハイエンドモデルRaspberry Pi4 Model Bと比較し、スペックが優れている方を太字にしております。

スペックはどちらかというとRaspberry Pi 3に近く、同じCPUが載っています。

つまりほぼスペックを変えず、2015~2016年あたりのRaspberry Piを小型化したようなものなのでRaspberry Pi 3を使ったご経験がある方でしたら、使用感はほぼ変わらないのではないと思われます。

Raspberry Pi Zero WH(2018年1月発売)

Raspberry Pi Zero WH表面外観
出典:https://www.amazon.co.jp/

2018年1月発売のモデルRaspberry Pi Zero WHについて解説します。

スペックは下記のとおりです。

スペックRaspberry Pi Zero WHRaspberry Pi Zero 2 W
メモリ512MB512MB
SoCBroadcom BCM2835RP3A0
(Broadcom BCM2710A1 + メモリ)
CPUARM1176JZF-S
1.0GHz シングルコア
ARM Cortex-A53
1.0GHz クアッドコア
GPUBroadcom VideoCore IV
250 MHz
OpenGL ES 2.0
Broadcom VideoCore IV
250 MHz
OpenGL ES 2.0
映像mini-HDMIポート x 1mini-HDMIポート x 1
音声mini-HDMI
I²S
mini-HDMI
I²S
有線LANなしなし
無線LANIEEE 802.11 b/g/n 2.4 GHzIEEE 802.11.b/g/n/ac
GPIO40ピン40ピン
Bluetooth4.1対応4.2対応
USBUSB2.0(microUSB) x 1個USB2.0(microUSB) x 1個
電源microUSBmicroUSB
推奨電力5V 1.2A(6.0W)5V 2.5A(12.5W)

最新モデルと比べて優れている部分は太字にしております。

やはり動作に一番気になるのはCPUではないでしょうか。

最新モデルのZero 2 Wがクアッドコアなのに対し、WHはシングルコアなので若干見劣りはしますが超小型PCとしては、優秀なサイズ・価格・スペックの3拍子が揃っていると言えるでしょう。

参考価格はそこまで差がないので、Zero 2 Wが入手困難で困っている人はこちらを比較し購入をご検討すると良いかと思います。

Raspberry Pi Zero W(2017年2月発売)

Raspberry Pi Zero W表面外観
出典:https://www.amazon.co.jp/

2017年2月発売のモデルRaspberry Pi Zero Wについて解説します。

スペックは下記のとおりです。

スペックRaspberry Pi Zero WRaspberry Pi Zero WH
メモリ512MB512MB
SoCBroadcom BCM2835Broadcom BCM2835
CPUARM1176JZF-S
1.0GHz シングルコア
ARM1176JZF-S
1.0GHz シングルコア
GPUBroadcom VideoCore IV
250 MHz
OpenGL ES 2.0対応
Broadcom VideoCore IV
250 MHz
OpenGL ES 2.0対応
映像mini-HDMIポート x 1個mini-HDMIポート x 1個
音声mini-HDMI
I²S
mini-HDMI
I²S
有線LANなしなし
無線LAN2.4GHz IEEE 802.11 b/g/n2.4GHz IEEE 802.11 b/g/n
GPIO40ピン40ピン
Bluetooth4.1対応4.1対応
USBUSB2.0(microUSB) x 1個USB2.0(microUSB) x 1個
電源microUSBmicroUSB
推奨電力5V 1.2A(6.0W)5V 1.2A(6.0W)

1つ後のモデルとの違いをまとめてみました。

実は名前に「H」のつかないモデルは、「H」がつくモデルと、スペック上は同等のものとなります。
どこが変化しているかというと、GPIOのピンが初めからハンダ付けしてあるかどうかの違いのみです。

もちろん、初めからハンダ付けしてあればジャンパー線を直につけることが可能ですが、その分本体に厚みが出てしまいます。

小型のRaspberry Piには、それだけ省スペースのスペックが要求されます。
どうしても薄さが必要」「銅線を直付けするからピンが必要ない」「カメラ機能のみを使う」という人は「H」のつかないZero Wモデルの購入をおすすめします。

Raspberry Pi Zero(2015年11月発売)

Raspberry Pi Zero 表面外観
出典:https://www.amazon.co.jp/

2015年11月発売の初期モデル、Raspberry Pi Zeroについて解説します。

スペックは下記のとおりです。

スペックRaspberry Pi ZeroRaspberry Pi ZeroW
メモリ512MB512MB
SoCBroadcom BCM2835Broadcom BCM2835
CPUARM1176JZF-S
1.0GHz シングルコア
ARM1176JZF-S
1.0GHz シングルコア
GPUBroadcom VideoCore IV
250 MHz
OpenGL ES 2.0対応
Broadcom VideoCore IV
250 MHz
OpenGL ES 2.0対応
映像mini-HDMIポート x 1個mini-HDMIポート x 1個
音声mini-HDMI
I²S
mini-HDMI
I²S
有線LANなしなし
無線LANなし2.4GHz IEEE 802.11 b/g/n
GPIO40ピン40ピン
Bluetoothなし4.1対応
USBUSB2.0 : microUSB 1個USB2.0 : microUSB 1個
電源microUSBmicroUSB
推奨電力5V 1.2A(6.0W)5V 1.2A(6.0W)

1つ後のモデルとの違いをまとめてみました。スペックが優れている方を太字にしております。

Zeroの無印はBluetoothやWi-Fi接続に対応していないため、電子回路を制御する機能しか持っていないと言って問題ありません。

ですので製作できるものの範囲が狭まってしまうことは仕方がないでしょう。

ただ無印のZeroから、WHまでの3年間CPUやGPUのスペックが変わっていなかったということが驚きです。

こちらの商品はかなり古いモデルになるので、入手はほぼ困難かと思います。

Raspberry Pi Pico

Raspberry Pi Pico表面外観
出典:https://www.amazon.co.jp/

Raspberry Pi Picoはこれまでのシリーズと打って変わって、Arduinoのようなマイコン(コンパイル時にPCを必要とする)デバイスです。

スペックは以下の通りです。

スペックRaspberry Pi Pico
フラッシュメモリ2MB Quad-SPI
MCURP2040
CPUArm Cortex-M0+プロセッサ
133MHz デュアルコア
RAM256KB
USBUSB1.1:microB 1個
GPIO26ピン
推奨電源1.8V ~ 5.5V

大きな特徴としましては、他のRaspberryシリーズのようなシングルボードコンピューターではなくマイコンと呼ばれるものになります。

マイコンとは簡単に言うとOSが入っておらず、プログラムを実行するだけのコンピューターのことです。そのため、普通のRaspberry Piのように、OSをインストールし、何らかのアプリケーションを実行させるのではなく、予め記述したプログラムを記録、実行することで、GPIOに接続された他のデバイスとのやり取りを行います。

機能が最小限な分、非常に小型で、大きさは 21×51.3×3.9mm、重さは約3gしかありません。
必要最低限の機能・サイズでモノ作りを行いたい場合に選択肢の一つになるでしょう。

また、現状品薄状態が続いている中、Picoは必要部品の少なさもあり定価で販売されています。それも1047円という驚きの安さです。

拡張パーツを着けることでZeroシリーズのような使い方もできるので、「ラズベリーパイをすぐ勉強してみたいけど中々手に入らない…!」という人は買ってみても良いかもしれません。

Raspberry Pi 400

Raspberry Pi 400の本体
出典:https://www.amazon.co.jp/

Raspberry Pi 400は2021年と最近登場したシリーズで、今の所こちらの一機種のみ商品展開されています。

大きな特徴としては、Raspberry pi 初のキーボードと一体化したPCとなっており、モニタとケーブルさえあればどこでもラズベリーパイを楽しむことが出来ます。

スペックは以下の通りです。

スペックRaspberry Pi 400Raspberry Pi4 Model B
メモリ4GB1GB,2GB,4GB,8GBから選択可能
SoCBroadcom BCM2711C0Broadcom BCM2711
CPUARM Cortex-A72
1.8GHz クアッドコア
ARM Cortex-A72
1.5GHz クアッドコア
GPUBroadcom VideoCore VI
Dual Core 500MHz
OpenGL ES 3.0
Broadcom VideoCore VI
Dual Core 500MHz
OpenGL ES 3.0
映像micro-HDMIポート x 2個
4K対応
micro-HDMIポート x 2個
4K対応
音声micro-HDMI
I²S
3.5 mm ジャック
micro-HDMI
I²S
有線LAN10/100/1000 Mbps イーサネット10/100/1000 Mbps イーサネット
無線LAN2.4GHz and 5GHz IEEE 802.11.b/g/n/ac2.4GHz and 5GHz IEEE 802.11.b/g/n/ac
GPIO40ピン40ピン
Bluetooth5.0対応5.0対応
USBUSB2.0 : 1個
USB3.0 : 2個
USB2.0 : 2個
USB3.0 : 2個
電源USB Type-CUSB Type-C
推奨電力5V 3.1A(15.3W)5V 3.0A(15W)

モデルは異なりますが、現行のハイエンドモデルRaspberry Pi4 Model Bと比較し優れている方を太字にしています。

スペックの特徴はCPUのクロック周波数が400の方が0.3GHz高いです。

やはり、本体が大きくなるほど冷却の面も優れているのでクロック周波数を上げても、スムーズに排熱ができています。

デメリットとしては、モノを作る場合にRaspberry Pi 400自体の大きさがネックになってしまうことが挙げられます。キーボードを使用する前提の用途ならば問題ないですが、所謂IoTデバイスと呼ばれるものだと、あくまでセットアップや開発の時のみ繋げて使用されることが多いので、切り離せず現場には不向きといえるでしょう。

ただ、その分モニタと出力ケーブルさえあれば別途キーボードを用意する必要がなくどこでも作業ができるので、Raspberry Piの学習には最適なシリーズといえるでしょう。

Picoのようなマイコンを除き、現行日本国内で定価で入手可能なRaspberry piはこの商品のみとなります。

現在は解消傾向にありますが、一部製品は品薄が続いています。(2023/09/07追記)

400を使えばブレッドボードに実際にモジュールを接続しながらテストプログラムをすぐに動作させることができますし、試作品開発や手軽に環境構築してラズパイを学びたい人にはおすすめの機種です。

Raspberry Pi Compute Module

Raspberry Pi Compute Moduleの商品外観

出典:https://www.amazon.co.jp/

Raspberry Pi ComputeModuleは、Raspberry Piの組み込み型モデルとして発売されているシリーズです。

特徴としては、単体ではなく外付けのI/Oボードに搭載することによって初めて動作し、同じCPUを使い、入力ボードの入れ換えができるモデルとなっております。

例えば、サードパーティ製のI/Oボード用いることで、Raspberry PiのOSを使用しながら、複数カメラの接続やイーサネットケーブルの複数接続など、より専門的な用途に応じたデバイスの作成が可能になります。

ComputeModule本体のスペックは以下の通りです。

スペックRaspberry Pi Compute Module4
eMMC
Raspberry Pi Compute Module4 Lite
Raspberry Pi Compute Module3+Raspberry Pi Compute Module3 Lite
メモリLPDDR4-3200
1GB~4GB
LPDDR4-3200
1GB~4GB
DDR2 450MHz
1GB
DDR2 450MHz
1GB
SoCBroadcom BCM2711Broadcom BCM2711Broadcom BCM2837B0Broadcom BCM2837
CPUCortex-A72 1.5GHz
クアッドコア
Cortex-A72 1.5GHz
クアッドコア
Cortex-A53 1.2 GHz
クアッドコア
Cortex-A53 1.2 GHz
クアッドコア
GPUBroadcom VideoCore VI
DualCore 500MHz
OpenGL ES 3.0対応
Broadcom VideoCore VI
DualCore 500MHz
OpenGL ES 3.0対応
Broadcom VideoCore IV
DualCore
400MHz
OpenGL ES 2.0対応
Broadcom VideoCore IV
DualCore
400MHz
OpenGL ES 2.0対応
映像なしなしなしなし
音声なしなしなしなし
有線LANなしなしなしなし
無線LAN2.4/5GHz
IEEE 802.11 b/g/n/ac
2.4/5GHz
IEEE 802.11 b/g/n/ac
なしなし
GPIOなしなしなしなし
Bluetooth5.0対応5.0対応なしなし
USBなしなしなしなし
電源なしなしなしなし
消費電力(+5V)(+5V)(+5V)(+5V)

映像系統や音声系統の入力は全てI/Oボード依存のため、ComputeModule本体には搭載されていませんが、その他の性能は元系統のPi3,Pi4と同様のスペックとなります。

また、CM4はバリエーションが豊富なのも一つの特徴であり、メモリ容量の他、eMMC(オンボードフラッシュメモリ)の容量は、0(非搭載)~最大32GBまで、また、無線の搭載の有無を選択することも可能です。

デメリットとして、本体と入力ボードが別なため、ComputeModule本体のみの動作はできない他、別々に購入する必要があることから必然的に他のRaspberry Piと比べて価格は上昇傾向にあります。
しかし、サードパーティのI/Oボード次第では、無限の可能性を秘めたシリーズと言えるでしょう。

もちろん、公式サポートのI/Oデバイスを使用すれば、メモリの換装可能なRaspberry Piとして使用も可能です。しかし、サードパーティ製のI/Oボードを使用する場合は、実装難易度は必然的に高くなるため、用途により拡張的な使用方法を要求する上級者向けのモデルをお求めの方はオススメです。

Element14製とRS(OKdo)製の違いについて

Raspberry Piの商品を探していると、時々「element14」と名のつくモデルが見つかるときがあります。
Raspberry Piは、基板設計元であるRaspberry Pi財団が所有する会社「OKdo」と、Raspberry Pi財団が生産権を供与している「element14」の2つの会社がRaspberry Piの生産を行っており、そのうちelement14社が生産したモデルについては、上述の名前が付きます。

両社はどちらもRaspberry Pi財団が設計した同じ基盤を生産しており、内部での使用部品やシルク印刷のやり方など生産ラインとしての製造工程は異なるものの商品としてのスペックは同じなため、特別な理由はない限り、気にしなくても大丈夫です

まる。
まる。

そもそもそうでないと生産権は付与して貰えないからね。

Raspberry Piのシリーズ比較・紹介まとめ

2022年どのRaspberryPiを購入すればいいのかまとめ

Raspberry Piシリーズを比較した結論です。

  • 機械学習など負荷がかかるプログラムを作りたいのであれば
    Raspberry Pi4 B
  • 小型のIoTデバイスとして動かしたいならRaspberry Pi Zero 2 W
  • マイコンで電子工作をしたい方は
    Raspberry Pi Pico一択
  • Raspberry Piそのものの学習を始めたい方は
    Raspberry Pi 400
  • より拡張的な使用方法を求めるならComputeModule

候補としては、主に上記の5種類になると思います。

電子工作入門として非常に有能なRaspberry Piですが、新型コロナや世情による半導体不足の影響などにより、現在も継続して価格が高騰しやすくなっています。

今後も価格が上がり続けるのか、はたまた下がるのかは今のところ未知数ですが、自分が買いたいと思うタイミングでなるべく安く購入できるのが理想ですね。

品薄?価格高騰?どこで売ってる?

通販(オンライン販売)ですと、Amazonやスイッチサイエンスなどが主流です。
店頭(オフライン販売)なら、秋葉原の千石や秋月、Marutsuなどでしょうか。

(2022/03追記)最近だとモノタロウにて品薄ながらほぼ定価の価格にて販売されているようです!流通が今年も少ない見込みなので、欲しい方はお見逃しなく! ⇒入荷未定となってしまいました。

(2023/08追記)秋葉原いったついでに諸店舗の値段相場をみてきました。Zero2Wが1万円はビックリ!
店頭でこの価格なので、半導体不足等の背景事情からAmazonも今の値段は転売ヤー価格ではなく公式価格なのかもしれません。。

ラズパイ4スターターセット台数制限なし購入可能
Raspberry Piの店頭販売価格一覧表
伝説のラズパイ「RaspberryPi 1 Model B」が売られていた
生きた化石「ラズパイ1」を発見

発売当時の価格より総じて値上がりはしているものの、在庫流通は復活してきているようです。
早く値段が落ち着くことを望みたいですね。

まる。

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Python歴5年のフルスタックエンジニア&ヨギー。
大学は心理学専攻、趣味はヘルスケア全般。
最近は自作脳波デバイスの設計とそれを使ったインタラクティブアート生成に勤しみ中。

↓アートとか日常。
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