エンジニアになるためには、プログラミング言語を勉強する必要があります。
といってもプログラミング言語もいろいろとあるので、何を勉強すればいいか迷ってしまうでしょう。そこでこの記事では、プログラミング言語を比較検討する際のポイントに触れつつ、おすすめの言語4つをピックアップしてみました。
新しく言語を学ぼうとされている方は、是非参考にされてみてください。
ほな、始めますよ。
習得を考える際に意識するべき3つのポイント
まずはどのプログラミング言語を学習すべきか、比較する際に見るべきポイントについて3つ紹介します。3つの項目とは学習者にとっての習得難易度とIT業界における需要、そしてその言語の汎用性です。
それぞれ重要だと思うポイントについて解説していきます。
習得難易度
まずは習得難易度です。特にプログラミング言語を習得したことのない初心者の場合、いきなり難易度の高い言語に手をつけると挫折する恐れが一気に高まります。
最初は会得しやすいプログラミング言語から学ぶのが無難です。
ではどれが会得しやすいの?全部難しいじゃないか、と思われる方もいると思います。確かに、どの言語もすぐに覚えられるものではないかもしれません。
しかし、学習のしやすさには各言語で差があるのもまた事実です。
言語は、大きく分けて「コンパイラ言語」と「スクリプト言語」の2種類に大別できます。
コンパイラ言語はソースコードをコンピューターが実行できる形式に都度変換する必要があり、記述量が若干増えるのに対しスクリプト言語はコードをすぐに実行でき処理や記述も比較的シンプルです。
なので、初心者にはスクリプト言語の習得を推奨しています。
IT業界における需要
せっかく言語をマスターしても、IT業界であまり使われていなければ仕事になりません。
そこで、IT業界でどの程度需要があるかも重要な指標です。
この需要はその言語での求人数や、年収平均額を調べることでチェックできます。
求人数が多かったり、年収の提示額が高ければ今後の需要が高いと推測できます。
需要が高ければ高いほど、転職や就職の際により多くの優良案件を選ぶことが出来ます。
選択肢が多ければ、それだけ自分の希望する職場に近い案件に出会えるでしょう。
汎用性
汎用性の高さも学習するプログラミング言語を選ぶにあたって重要なポイントです。
幅広く使用できる言語であれば、それだけ活躍の場も広げられるからです。人気のプログラミング言語を見てみると、Webサービスやアプリ、AIに関連する開発に使えるようなものもあります。
汎用性の高いプログラミング言語をマスターしていれば、途中でキャリアチェンジすることも容易になります。
初心者の場合、具体的に何を開発したいのかまだ決まっていない人も多いでしょう。
進路の選択肢を残しておくためには、汎用性の高い言語をマスターすることを勧めます。
汎用性の高さは、それだけ需要、即ち将来性の高さに繋がってくるからです。
逆に、すでに何をしたいか目的が明確であれば、その目的に沿ったプログラミング言語の中から、将来性を感じる言語を選ぶようにしましょう。
将来性のない言語を選ぶと、開発が廃れ段々使えなくなっていくことに注意してください。
【目標別】おすすめのプログラミング言語4選
プログラミング言語を習得する際の比較検討ポイントがわかったところで、具体的にどんな言語がおすすめなのか、みていきましょう。
ここでは特におすすめの人気言語4つをピックアップして、
習得難易度・IT業界における需要・汎用性で比較してみました。
習得難易度 | IT業界における需要 | 汎用性 | |
Python | ◎ | ○ | ◎ |
JavaScript | ◎ | ○ | ○ |
TypeScript | ◎ | ◎ | ○ |
Java | △ | ○ | ◎ |
表を見ても分かるように、どの言語も様々な強み・特徴を持っていますね。
それでは、それぞれの言語の特徴について詳しく見ていきましょう。
【未経験者にとにかくオススメ】Python
まだ初心者で、「何から始めたらいいかわからない」、「いろんなことをやってみたい」という方は、Python一択になります。
Pythonは近年高い人気を誇っているプログラミング言語の一つです。というのもAIやデータ分析、Webサービスなどさまざまな分野で活用できる汎用性の高い言語だからです。初心者からベテランのエンジニアまで幅広い層が利用しています。
また、未経験者が比較的学習しやすい言語であるところも初心者におすすめの理由の一つです。従来の言語が複雑なのでよりシンプルなものを、が開発のきっかけになっているからです。ほかの言語と比較して構文規則も少ないので短期間で覚えられるでしょう。Webサービスや機械学習・ゲーム制作に自然科学用途・形態素解析といった、さまざまなジャンルでのライブラリやフレームワークも充実しているので本当に幅広い用途で活用できます。
日本ではまだ求人数が多くはありませんが、Googleの三大言語の一角を担っているので、将来性のあるプログラミング言語であることは間違いありません。AI開発と相性のいいところも魅力です。
【早めにWebデビューしたいなら】JavaScript
JavaScriptは主要なプログラミング言語のひとつで、世界的に見ても需要は高くなっています。広く普及しているので、インターネットでJavaScriptの学べるサイトもたくさんあるので初心者におすすめといえます。ダイナミックな動きも表現できるので、自分に習熟度が確認しやすく楽しく学べるでしょう。
WEBのフロント開発に進むのであれば、必須の言語といえます。求人案件としてはトップのシェア率を誇り、当面高い需要が続くとみられています。WEBサーバーのアプリ開発などでも利用できるようになったので、JavaScriptを使って活躍できる場は広がっています。HTMLやCSSとともにウェブページを作るのに欠かせない言語ですから、需要が安定しています。
ブラウザ上で動作できるのもJavaScriptの強みです。よってOSに関係なく、開発環境の下準備も必要ない利便性の高さもおすすめの理由です。
【大手の会社で安定して働きたい】Java
Javaは日本における需要が高いのでおすすめのプログラミング言語です。Googleの3大言語のひとつで、広く普及しています。大企業など業務システムはJavaによって開発されていることが多くなっています。またAndroidであれば、アプリ開発も可能です。
ただしJavaはコンパイラ言語なので、初心者にとっては少しハードルが高く感じられるかもしれません。覚えることが多く、学習コストもそれなりにかかるでしょう。しかしマスターできれば、幅広い舞台で活躍できるのが強みです。
システム開発やWEB開発、さらにゲーム制作などでも活用できる言語です。ゲーム好きの方ならMinecraftを知っている人も多いでしょう。こちらはJavaによって開発されています。汎用性が高いので、使い勝手のいい言語といえます。
【流行りの言語を学んで将来有利に】TypeScript
今後エンジニアとして活躍するのであれば、TypeScriptを勉強するといいでしょう。マイクロソフトが開発した言語なのですが、Googleが標準開発言語に承認したことで世界レベルで注目されています。
TypeScriptがおすすめの理由は先ほど紹介したJavaScriptの互換性が維持されているからです。TypeScriptをマスターできれば、JavaScriptもスムーズに学習できるはずです。JavaScriptと比較すると構文がより短いので、TypeScriptを学んでからはJavaScriptも習得しやすくなります。
また、大規模開発を進めるにあたって、エラーの発生しにくいのがTypeScriptの強みです。複雑な大規模アプリを開発するにあたって適した言語なので、将来性も高くなっています。
学習を始める前に自身の方向性と照らし合わせを
プログラミング言語の習得には、時間と労力を(人によってはお金も)使います。
これからエンジニアを目指すのであれば、どれを学習するかで人生は大きく変わってきます。
始めて見たけど学習に時間がかかる、
学んでみたけど自分が思っていたものと違った・・
そうなってから後悔しても、時間は戻ってきません。
多くの時間や労力を費やすのであれば、最初の下調べは念入りに行っておくのが良いでしょう。
また、初心者は習得難易度の易しいものから手を出したほうがベターです。その上で需要があるのか、どのような分野で活用できるかも踏まえて総合的に判断することが大切です。
現在のトレンドを把握するだけでなく、将来性も見据えた学習を取り組む前に意識しておきましょう。
ちなみに、私の個人的な最推しはPythonです。
以下の記事で詳しく解説していますので、よろしければご参考ください。
まにゅまるスクリプトでは、
Pythonの独学を支援するコミニュティを運営しています。
やる気や見込みのある若者を対象に完全未経験からのサポートを行っており、
実務経験のあるエンジニアがメンターとして実践ベースのノウハウを伝授します。
プログラミング学習の一番の挫折理由は、
「質問できる環境がないこと」にあります。
本コミニュティでは、「自走していけるエンジニアの育成」を目的としており
ただ習って終わりではなく、エラーの解決方法の探し方など自分で考える力を養っていきます。
自身でWebサービスを実装、リリースすることで卒業となります。
興味ある方は、お気軽にお問い合わせください。٩(๑❛ᴗ❛๑)