近年、大学生がお金を稼ぐ方法として、「プログラミング」が注目を集めています。
しかし、TwitterなどのSNSでは、「大学生はプログラミングで稼げない」なんて話もよく聞くことから、なかなかプログラミング学習を始められていない人も多いのではないでしょうか?
そこで、今回は「大学生はプログラミングで稼げない」と言われる理由を解説します。
大学生がプログラミングで稼ぐべき理由や稼ぐ手順も紹介するので、この記事を読んだ後はすぐにプログラミング学習をスタートできますよ。
大学生がプログラミングで稼げない理由3つ
それでは、最初に「大学生はプログラミングで稼げない」と言われる理由を3つ紹介します。
- 学習を挫折してしまう
- ジャンル選びを間違えている
- 簡単に稼げると思っている
それぞれ解説します。
①学習を挫折してしまう
大学生は講義やサークル活動、アルバイトなどにより多忙です。そのため、せっかくプログラミング学習を始めても、途中で挫折してしまう場面がよく見られます。
挫折する原因としては、
- エラーが解決できない
- 飽きた・モチベーションが続かない
- 分からないことを自力で解決できない
などが代表的です。
学習を継続できなければ、案件を受注したり、アルバイト・インターンに参加することができません。その結果、プログラミングで稼ぐ前に諦めてしまう人は多いです。
②ジャンル選びを間違えている
プログラミングには、下記のようにさまざまなジャンルがあります。
- Web制作
- ゲーム開発
- システム開発
- Webアプリ開発
- スマホアプリ開発
ジャンルによって、必要なプログラミング言語やスキルは異なります。
また、
- Web制作:クライアントワークで稼ぎやすい
- ゲーム・アプリ開発:個人開発で稼ぎやすい
といった形で、ジャンルによって稼ぎやすい手法にも違いがあります。
ゲームやアプリ開発などはクラウドソーシングの受託開発案件だと個人で請け負える件数があまり多くなく、基本的に自主開発になります。
当たれば稼ぐことが出来ますが、企画・設計といったプログラミング以外のスキルも求められ、努力してサービスを作ってもお金になる保証はない為、ハイリスクハイリターンな道となります。
その為、必然的に挫折する人が99%以上を占めごく少数の人たちのみ稼げているというのが現実です。
このようにジャンルをよく知らぬまま挑戦し、すぐに稼げず挫折してしまう大学生はたくさんいます。
安定して稼げる収入が欲しいならまずはWeb制作がオススメです。
③簡単に稼げると思っている
大学生の中には、「プログラミングは簡単に稼げる」と考える方もいます。
しかし、残念ながらこれは大きな勘違いです。
プログラミングで稼ぐまでは、当然個人差はありますが、目安として下記のように約半年の学習が必要となります。
- 基礎学習(約3ヶ月)
- 実践学習(約3ヶ月)
その他にも、企業案件やアルバイト・インターンへの応募時に提出するポートフォリオ・営業文を作成しなくてはならないため、稼ぐまでにはかなりの期間が必要です。
プログラミングのメリットとして、「スキルを身につけた時の収入が大きいこと」がよく挙げられますが、稼げるまでの期間が長いことから「稼げない」と評価されることがあります。
大学生がプログラミングで稼ぐべき理由3つ
ここまで、「大学生はプログラミングで稼げない」と言われる理由を解説してきました。
しかし、実際にはプログラミングは大学生におすすめの仕事なので、その理由を3つ紹介します。
- アルバイト・インターンの時給が高い
- 勉強に時間をかけられる
- 就活に強いスキルが身につく
それぞれ詳しく解説します。
①アルバイト・インターンの時給が高い
プログラミングのアルバイト・インターンは相場よりも時給が高く、下記のように時給1,500円を超える求人も少なくありません。
東京都の最低賃金が1,041円であることを考慮すると、飲食店やアパレルのような他のアルバイトより稼げるのは一目瞭然です。
また、アルバイト・インターンでは、プロの技術を学びながら稼げます。スキルアップすればさらに高時給を目指せるため、中には時給3,000円で働く大学生もいるくらいです。
②勉強に時間をかけられる
大学生は、社会人と比べて時間を自由にコントロールできるため、プログラミング学習に時間を費やせるような環境を作れます。その為、一般的に、プログラミングで収入を得るまでは半年程度の期間が必要ですが、大学生であれば比較的早く稼ぐことが可能になります。
また、大学生は、実績が何も無い分時給は下がるものの、ベンチャー企業などでは即戦力として重宝されやすいです。学生という事でまだ時間があり、本人のやる気次第で大きく成長してくれる可能性を秘めているからです。
その場合、企業は皆さんの「現状のスキル」ではなく「やる気」と「将来性」に期待して、インターンシップなどの話を持ちかけています。
未経験のうちからでも、成長を見越して雇ってもらえる点は大学生ならではのチャンスといえます。
③就活に強いスキルが身につく
プログラミングを勉強することで、選べる企業の幅が広がります。特に、優良IT企業への就職を目指す人は、プログラミングスキルの習得が必要不可欠です。
もちろん就職後にプログラミングを学べる企業もたくさんありますが、就活生がより良い企業へ就職したいと思うように、会社側もより良い人材を採用したいと考えています。
その為、所謂「良い企業」ほど必然的にプログラミングスキルをある程度有している人が採用されているのが現実です。
これは一流企業に限らずどの会社でも同じことで、ポートフォリオなどで実績やスキルを提示することが出来れば、主体性や成長性があると判断され、同世代の就活生に比べ面接で大きくリードする事が出来ます。
見方を変えれば、もはや大学生でプログラミングを学んでいないのは不利とも言えるでしょう。
まだあまり学んだことないよ、という方はこの記事の下のほうでプログラミングの勉強の始め方も紹介しているので、是非参考にされてみてください。
ちなみに、これからプログラミングを学んで就職しようとしている方の中には、「エンジニアってどんな職種があるのかよく分からない..」「おすすめの職種は?」といった悩みを抱えている方も多いかいと思います。
そちらについては以下の記事で紹介しています。
大学生がプログラミングで稼ぐなら「Web制作」がおすすめ
プログラミングにはさまざまなジャンルがありますが、大学生が稼ぐなら圧倒的に「Web制作」をおすすめします。なぜなら、Web制作は個人でも案件を受注しやすく、インターン・アルバイトの募集も豊富なので、稼ぐ成功体験を積みやすいからです。
個人で稼げるようになることで、キャリアの幅は大きく広がります。就職に強い実績が身につくことはもちろん、卒業後はフリーランスとして独立する選択肢まで持つことが可能です。
また、Web制作の仕事は、他のアルバイトより稼ぎやすい点も大きなメリット。下記はCrowdWorksの実案件ですが、1つの案件で50,000円〜100,000円程度は稼げます。
つまり、月に3つ程度の案件を受注すれば月収20万円。大学生にして新卒の社会人レベルに稼ぐことも夢ではありません。
ちなみに、プログラミングを利用して自社開発・販売をしたい大学生は、アプリ・ゲーム開発を視野に入れましょう。Web制作よりクライアントワークの数は減りますが、個人開発の中では稼ぎやすい領域です。
大学生がプログラミングで稼ぐ手順4ステップ
それでは、大学生がプログラミングで稼ぐためには何から始めるべきでしょうか。
具体的には、下記の4ステップがおすすめです。
- 学ぶプログラミング言語を決める
- プログラミングを勉強する
- ポートフォリオを制作する
- 実際に仕事を受けてみる
それぞれ解説します。
①学ぶプログラミング言語を決める
まずは、どのプログラミング言語を学ぶか決めましょう。
選び方は、「プログラミングを学んで何をしたいのか」を起点に考えるのがおすすめです。
たとえば、
- iOSアプリ開発
→Swift - Androidアプリ開発
→Java・Kotlin - AI(人工知能)開発
→Python
など、目的によって学ぶべきプログラミング言語は異なります。
ちなみに、先ほど紹介したWeb制作の場合、「HTML/CSS → JavaScript → PHP or Python」の順で学ぶのが王道です。しかし、Web制作の中でも目的によって学ぶべき言語や学ぶ順序は異なるため、それぞれの特徴を簡単に解説します。
HTML/CSS
HTML/CSSは、正確にはプログラミング言語ではなく、マークアップ言語と呼ばれる文章を構造化するための言語です。
HTMLはWebサイトの「見出し・リンク・リスト」などの構造を作れる言語、
CSSは「色・サイズ・レイアウト」などの装飾ができる言語、といった形でそれぞれ役割が異なります。
どちらもWebサイトの根幹部分を担う言語であることから、
未経験からWeb制作を始めるなら、最初に学ぶことをオススメします。
JavaScript
JavaScriptとは、簡単に言うとWebサイトに動きをつけることができるプログラミング言語です。
JavaScriptを利用することで、
- ボタンクリック時の動作
- ページを新しく読み込まずに画面遷移(非同期処理)
- アニメーションの作成
- フェードイン・フェードアウトなどのオシャレな画面デザイン
といったことが出来るようになります。
このサイトも含め、ボタンをクリックできるおよそ全てのWebサイトでこのJavascriptは使われています。
そのため、JavaScriptをHTML/CSSと合わせて学ぶことで、より高単価なWeb制作エンジニアを目指すことが可能になります。
PHP
PHPとは、サーバーサイドにて主にDBとのやり取りなどで使われるプログラミング言語です。
PHPを使いこなせれば、
- お問い合わせの自動返信機能
- ECサイトのショッピングカート機能
- ログイン・ログアウト機能
- 決済機能
などの機能をWebサイトやアプリケーションに実装できます。
ちなみに、Webサイトによく使用されるWordPressもPHPを用いた有名アプリケーションです。新しく投稿した記事を「新着記事」として表示したり、「関連記事」が自動的に変更されたりといった処理も、すべてPHPによって実現されています。
他のサーバーサイド言語に比べ、国内では案件数が最も多く、受注案件に困ることなく稼ぎやすいです。
Python
PythonもPHPと同じく、サーバーサイドにて使われるプログラミング言語です。
他のWebエンジニアを勧めるサイトでは取り扱われていないことが多いですが、
大学生だと授業で取り扱うことも最近は多いのではないでしょうか。
Pythonは、文法がシンプルで初心者にもわかりやすいのが特徴で、その扱いやすさからGoogleの社内言語にも登用されており、開発の需要も年々伸びていっている人気急上昇中の言語です。
また、できるのはWeb開発だけではありません。
Pythonを使いこなせれば、
- AI・機械学習の開発
- ゲーム・アプリケーション制作
- データスクレイピング
- RPA(ロボティック プロセス オートメーション)
- Fintech(フィンテック)
- Webフレームワークの開発
といった幅広い仕事ができるようになります。
Pythonを習得することによってできることについては、下記の記事で詳しく解説しています。
私の一推し言語なので興味ある方は是非、挑戦してみてください。
②プログラミングを勉強する
学ぶ言語を決めたら、さっそくプログラミング学習をスタートしましょう。
勉強方法は、大きく2つに分けられます。
- 独学する
- スクールに通う
それぞれ特徴を紹介しますが、もしどちらの勉強方法を選ぶべきか悩むようなら、下記の記事も参考になりますよ。
1.独学する
独学の最大のメリットは、低コストでいつでも始められること。スキマ時間に自分のペースで学習を進められるため、忙しい大学生でも無理なく勉強できます。最近では、本・書籍のほか、Udemyのような動画学習サービスなどが豊富にあるので、プログラミング学習に必要な知識は手にしやすいです。
しかし、独学はモチベーションを保つことが難しく、なかなか続かないというデメリットがあります。今の勉強方法は正しいのかといった不安や、わからない課題が現れても自己解決しなければならないため、挫折してしまう大学生は多いです。
2.スクールに通う
プログラミングスクールでは、プロ監修の学習カリキュラムで指導を受けられるため、最短距離でスキルを身につけられます。わからないことを質問できたり、キャリアの悩みを相談することもできるため、挫折を防ぎながら学習を進めることが可能です。
しかし、プログラミングスクールにもデメリットはあります。決められたスケジュールで講義に参加するため、独学のように自分のペースで学習を進められません。また、スクールは数十万円のコストがかかることから、大学生にとっては大きな負担になるでしょう。
ただし、短期間でハイレベルなスキルを身につければ、それだけ稼ぐまでの期間や稼げる金額は大きくなります。特に、人気スクールのインターネット・アカデミーは分割払いや補助金による最大70%のキャッシュバックも対応しているので、興味のある方は無料説明会で話を聞いてみてくださいね。
その他のプログラミングスクールも以下の記事で紹介しているので、併せて検討してみましょう。
③ポートフォリオを制作する
ある程度スキルを身につけたら、ポートフォリオを制作します。
ポートフォリオとは、自分のスキルや実績をわかりやすく伝えるもの。プログラミング案件を獲得したり、アルバイト・インターンに応募するときに活躍します。
プログラミングは制作物がなければスキルを評価できないため、特にポートフォリオ制作に力を入れる必要があります。たとえばWeb制作の場合、「どんなWebサイトを作れるのか」を伝えるために、実際にWebサイトを制作してアピールする人がほとんどです。
ちなみに、ポートフォリオを制作する際は、必ず下記のポイントを盛り込むみましょう。
- 自己紹介・プロフィール
- スキルレベル・できること
- 将来の目標・ビジョン
- 作品・経験・実績の紹介
ポートフォリオの質によって、案件の受注率やアルバイト・インターンの選考通過率は大きく変わるため、時間をかけて質の高いポートフォリオを制作してくださいね。
④実際に仕事を受けてみる
ポートフォリオ制作が完了したら、実際に仕事を受けて稼いでみましょう。
前述のとおり、大学生がプログラミングで稼ぐ手法は、
- アルバイト・インターンに参加する
- クラウドソーシングサービスを活用する
の2つあるので、それぞれ特徴を紹介します。
1.アルバイト・インターンに参加する
前述の通り、プログラミングのアルバイト・インターンでは時給1,500円を超える高額報酬に期待できます。
アルバイト・インターンの探し方については、「Wantedly」を活用してみると良いかもしれません。
Wantedly(ウォンテッドリー)は、300万人以上のユーザーを誇るビジネスSNSです。
完全無料で利用することができ、多くの企業のアルバイト・インターン求人を見ることができます。企業情報や求める人物像なども掲載されているため、就職活動の一環としても登録する価値のあるサービスです。
気になる求人を見つけたときは、いきなり応募するのではなく、面談という形から話を聞くこともできます。自分に合った職場を気軽に探せるため、まずはどのような求人があるか眺めてみてください。
2.クラウドソーシングサービスを活用する
クラウドソーシングサービスとは、仕事を依頼したい人と受注したい人をマッチングさせるプラットフォームのことです。
特に代表的なクラウドソーシングには、
の2つが挙げられるので、まずはこの2つに登録しておくのがおすすめです。
ここで、1つだけ注意点があります。それは、「初案件を探すときは、高単価案件にこだわらない」ということ。
高い報酬を提示しているクライアントは、ポートフォリオの他に受注実績を評価していることが多いです。そのため、たとえ優れたポートフォリオを提出しても、実績がなければ採用してもらえる可能性はほとんどありません。
プログラミングで稼ぐためには少しずつ実績・信頼を積み重ねることが大切なので、まずは低単価案件からチャレンジしてみてください。
私は2サイトとも利用していますが、それぞれに結構色んな案件があるので見てみると面白いと思います。
まとめ
この記事では、大学生がプログラミングで稼げないと言われる理由や、稼ぐ方法について解説しました。
たしかに、プログラミングは学習の継続が難しく、稼げるまでに時間がかかります。しかし、諦めずに学習を続けることで、自由度の高く大きい年収に繋がるような「最高のスキル」を身につけることが可能になります。
学ぶことにデメリットがないことは間違いないので、「プログラミングで稼ぎたい」「就活を成功させたい」と考えている大学生は、是非今日から学習をスタートしてみてくださいね。