「ITパスポートの資格取得は難しい?」
「何カ月も勉強時間を費やさないと、ITパスポートに合格できなさそう」
ITパスポートの資格取得に興味があっても、難しいイメージが先行し、長期間対策に費やさないと合格できないと思っている人も多いのではないでしょうか。しかし、ITパスポートは効率よく対策を行えば、短期間での合格は十分可能な資格です。
この記事では、ITパスポートの難易度、合格に必要な勉強時間、効率的な勉強方法などについて紹介します。記事を読めば、ITパスポート合格に一歩近づけますので、ぜひ最後までご覧ください。
IT職の登竜門、ITパスポートは難しい?
ITパスポートは、ITに関する基礎知識があることを証明する国家資格です。国家資格と聞いて難しいイメージを抱く方もいるかもしれませんが、決してそのようなことはありません。きちんと事前対策をすれば、合格は難しくない資格です。
私はITパスポートを受けていませんが、その一つ上の基本情報技術者試験を業界未経験から1ヵ月で取得しました。ITパスポートの取得に3~6カ月かかると思ってる人のイメージを変え、最短合格を後押しできましたら幸いです。
合格率は50%程度だが・・?
ITパスポートの過去5年の合格率を確認してみましょう。
平成29年 | 平成30年 | 令和元年 | 令和2年 | 令和3年 | |
合格率 | 50.4% | 51.7% | 54.3% | 58.8% | 53.9% |
50%という数字を見て、合格率が低いと思われた方もいるかもしれません。実は、合格率が低い理由は専門学校などで強制受験させられて、試験対策をしないまま受験したりする人が多いことが原因です。
試験対策を事前に進めておけば難なく合格できる試験なので、合格率に惑わされずきちんと学習して受験に臨みましょう。
合格基準は正答率6割以上
ITパスポートの合格基準は、以下の通りです。
総合評価点 600点以上/1,000点(総合評価の満点) 分野別評価点 ストラテジ系 300点以上/1,000点(分野別評価の満点) マネジメント系 300点以上/1,000点(分野別評価の満点) テクノロジ系 300点以上/1,000点(分野別評価の満点) ※総合評価点600点以上であり、かつ分野別評価点もそれぞれ300点以上であること |
ITパスポートは、たったの6割正答すれば合格できます。満点を取ったり、8~9割の高得点を取る必要はありません。
模擬試験や事前演習で7~8割の正答率があると、本番で自信を持って試験に挑むことができます。
年度ごとに難易度は変わらない
ITパスポートの難易度は、年度ごとに変わりがありません。ITパスポートの問題は100問出題されますが、そのうち92問は過去の問題を踏まえた出題内容となっています。
具体的には、以下のような形で過去の問題が出題されます。
- 数字だけを変更した問題
- 過去の問題を変形させた類似の問題
上記のような過去問が出題されるため、年度によって難易度のレベルが変わることはありません。
なお、残り8問は今後出題する問題を評価するための、新規の出題内容となります。
しっかり対策をすれば短期間で取得可能
ご紹介してきた通り、ITパスポートはしっかりと対策すれば難しくない試験です。ITパスポートを受験した人の中には、2週間~1カ月という短期間で合格している人もいます。
そうは言っても、自分は合格までにどれくらい時間が必要なのかわからない方も多いでしょう。そこで、次の見出しでは、どのぐらい勉強時間が必要なのかチェックできる問題を用意しました。現時点での自分の実力を試してみましょう。
ITパスポート合格に必要な勉強時間を確認しよう
ITパスポートの合格基準は6割以上で、毎年難易度に変わりがないため、思ったより難しい試験ではありません。短期間での合格も夢ではないでしょう。
以下でご用意した問題を解けば、自分がITパスポート合格に必要な勉強時間を確認できます。ぜひトライしてみてください。
①【実力チェック】あなたは解ける?Iパスの問題に挑戦!
実力チェックのために、実際にITパスポート試験で出題されたことのある問題を10問用意しました。「ストラテジ系」「マネジメント系」「テクノロジ系」から、それぞれまんべんなく問題を選出しています。解けるかどうか、チャレンジしてみましょう!
【ストラテジ系の問題】
(1)電子メールの送信に関する事例のうち、個人情報保護の観点から不適切なものはどれか。
ア:製品の質問メールへの回答で、その内容を知ってもらいたい複数の顧客のメールアドレスをCC欄に設定して送信した。
引用元:ITパスポート試験ドットコム
イ:通信販売の購入額上位10人の顧客に対して1通ずつメールを作成し、順位に合わせた商品の案内を通知した。
ウ:同窓生全員に配布してある同窓会名簿に記載された全員のメールアドレスを宛先に設定して、同窓会の案内メールを送信した。
エ:春の特別企画展を実施することになり、特定の会員のメールアドレスをBCC欄に設定して出展依頼のメールを送信した。
(2)製造・販売業A社の損益分岐点売上高を下げる施策として、最も適切なものはどれか。
ア:現状と同一の設備を追加し、生産量の増加を図る。
引用元:ITパスポート試験ドットコム
イ:人件費の抑制と、間接部門の合理化を進める。
ウ:販売価格は一定のまま、製品の販売数量増大を図る。
エ:販売数量は現状のまま、製品の販売価格を下げる。
(3)SCMの説明として、適切なものはどれか。
ア:営業、マーケティング、アフターサービスなど、部門間で情報や業務の流れを統合し、顧客満足度と自社利益を最大化する。
引用元:ITパスポート試験ドットコム
イ:調達、生産、流通を経て消費者に至るまでの一連の業務を、取引先を含めて全体最適の視点から見直し、納期短縮や在庫削減を図る。
ウ:顧客ニーズに適合した製品及びサービスを提供することを目的として、業務全体を最適な形に革新・再設計する。
エ:調達、生産、販売、財務・会計、人事などの基幹業務を一元的に管理し、経営資源の最適化と経営の効率化を図る。
【マネジメント系の問題】
(4)システム開発プロジェクトの品質マネジメントには、成果物の品質要求事項や品質標準を定め、それらを達成するための方法を明確にする品質計画プロセスがある。品質計画プロセスの考え方として、適切なものはどれか。
ア:過去のシステム開発プロジェクトの成果物に全く同じものが無ければ、過去の品質標準は参考にならない。
引用元:ITパスポート試験ドットコム
イ:全てのプロジェクトでスケジュールを最優先すべきなので、目標とする品質を達成させるためのレビューやテストの期間は短くしてよい。
ウ:全てのプロジェクトで品質を最優先し、成果物の品質を高めるためには予算に制約を設定すべきではない。
エ:目標とする品質を達成させるための活動によってもたらされる、手直しの減少や生産性の向上、ステークホルダの満足度の向上などの効果と、必要なコストを比較検討する。
(5)システムのテスト中に発見したバグを、原因別に集計して発生頻度の高い順に並べ、累積曲線を入れた図表はどれか。
ア:散布図
引用元:ITパスポート試験ドットコム
イ:特性要因図
ウ:パレート図
エ:ヒストグラム
(6)ITサービスマネジメントの活動に関する記述として、適切なものはどれか。
ア:システム開発組織におけるプロセスの成熟度をレベル1からレベル5で定義し、改善を支援する。
引用元:ITパスポート試験ドットコム
イ:システム開発のプロジェクトを完了させるために、役割と責任を定義して要員の調達の計画を作成する。
ウ:システムの可用性に関する指標を定義し、稼働実績を取得し、目標を達成するために計画、測定,改善を行う。
エ:新規に開発するシステムに必要な成果物及び成果物の作成に必要な作業を明確にする。
【テクノロジ系の問題】
(7)サブネットマスクの用法に関する説明として、適切なものはどれか。
ア:IPアドレスのネットワークアドレス部とホストアドレス部の境界を示すのに用いる。
引用元:ITパスポート試験ドットコム
イ:LANで利用するプライベートIPアドレスとインターネット上で利用するグローバルIPアドレスとを相互に変換するのに用いる。
ウ:通信相手のIPアドレスからイーサネット上のMACアドバイスを取得するのに用いる。
エ:ネットワーク内のコンピュータに対してIPアドレスなどのネットワーク情報を自動的に割り当てるのに用いる。
(8)スマートフォンの取扱いに関する記述のうち、セキュリティの観点から不適切な行動はどれか。
ア:スマートフォン内の消えてしまうと困るデータは、スマートフォンとは別の場所に暗号化して保存する。
引用元:ITパスポート試験ドットコム
イ:スマートフォンにもウイルスは感染する可能性があるので、ウイルス対策ソフトを導入する。
ウ:スマートフォンの購入時が最もセキュリティが高い状態なので、OSの更新はしないで使い続ける。
エ:スマートフォンを紛失した場合、遠隔から強制ロックとデータの強制削除を行う。
(9)DBMSにおけるインデックスに関する記述として、適切なものはどれか。
ア:検索を高速に行う目的で、必要に応じて設定し、利用する情報
引用元:ITパスポート試験ドットコム
イ:互いに関連したり依存したりする複数の処理を一つにまとめた、一体不可分の処理単位
ウ:二つの表の間の参照整合性制約
エ:レコードを一意に識別するためのフィールド
(10)8ビットの2進データ X と 00001111 について、ビットごとの論理積をとった結果はどれか。ここでデータの左方を上位、右方を下位とする。
ア:下位4ビットが全て1になり、Xの上位4ビットがそのまま残る。
引用元:ITパスポート試験ドットコム
イ:下位4ビットが全て0になり、Xの上位4ビットがそのまま残る。
ウ:上位4ビットが全て1になり、Xの下位4ビットがそのまま残る。
エ:上位4ビットが全て0になり、Xの下位4ビットがそのまま残る。
解けましたか?問題を解いて、どれくらい難しいと感じたでしょうか。
なお、問題の答えは以下の通りです。何問正解したか確認してみましょう。
(1)ア
(2)イ
(3)イ
(4)エ
(5)ウ
(6)ウ
(7)ア
(8)ウ
(9)ア
(10)エ
正解数が6問以上だった人
実力チェックの正解数が6問以上だった方は、普段からITに馴染みがあるのでしょう。出てくる用語の意味も大方理解できているのではないでしょうか。
そんなあなたは、②へ進んでください。2週間という短期間で合格を狙える可能性が高いです。
正解数が5問以下だった人
正解数が5問以下で、出てくる単語の意味もちんぷんかんぷんだった方は、ITの基礎知識から覚える必要があります。
それでも、効率よく勉強すれば1カ月程度で合格することも可能です。落ち込まず、③へ進んでください。
②【正解数6問以上】2週間で合格を目指せる
①の実力チェックに6問以上正解した方は、ITの基礎知識がある状態のため、一から試験範囲を勉強する必要はありません。未経験分野だけに時間を割いて勉強すればよいため、トータルの勉強時間は少なくて済みます。
実際に、たった2週間の勉強でITパスポートに合格している人は意外と多くいます。自信を持って試験勉強に取り組んでください。
実際に2週間で合格した人の声
実際に2週間でITパスポートに合格した人の声をいくつか紹介します。
このように、2週間で合格することは決して不可能ではないことがわかります。集中して勉強し、短期間での合格を目指してみましょう。
③【正解数5問以下】勉強に1カ月は費やそう
①の問題を解いて正解数が5問以下だった方は、ITパスポートの試験内容を基礎からきちんと覚えましょう。しかし、勉強に何カ月も費やす必要はありません。ダラダラと勉強をするのは非効率のため、短期間で集中して取り組む方が、モチベーションを維持しやすくなります。
実際に、IT未経験からたった1カ月の勉強でITパスポートに合格している人もいます。自分には無理だと思わず、希望を持って積極的にチャレンジしてください。
実際に未経験から1カ月で合格した人の声
実際に、未経験から1カ月でITパスポートに合格した人の声を2つ紹介します。
このように、未経験でも効率よく対策をすれば、1カ月で合格可能なことがおわかりいただけるでしょう。自分にもできると信じて、1カ月での合格を目指してみましょう。
ITパスポートに出題される問題と試験対策
ITパスポートに出題される問題は、「ストラテジ系」「マネジメント系」「テクノロジ系」の3つの分野に分かれています。
ここでは、各問題の内容と例題、試験対策について解説します。
ストラテジ系(経営全般)
ストラテジ系は、経営全般に関する知識が問われ、35問ほど出題されます。出題内容は以下の通りです。
- 企業活動
- 法務
- 経営戦略
- 技術戦略
- マーケティング
- システム戦略
- システム企画
ストラテジ系は経営や法律に関する問題のため、覚えておけば実務にも生かせる知識となります。
テクノロジ系に次いで出題数が多い分野のため、しっかりと対策を行いましょう。
ストラテジ系の試験対策
ストラテジ系の問題は、実務経験があれば勉強にそれほど時間を割かなくても、ある程度解ける分野です。テキストを読んである程度知識を入れ、どんどん過去問を解いていきましょう。ストラテジ系は用語の意味を問われることが多いため、わからない用語が出てきたら都度テキストで確認をしてください。
特に法律関係は、正確に内容を暗記していれば点を取りやすいため、時間を割いてしっかりと対策を行いましょう。中でも産業財産権、著作権、個人情報保護法の出題頻度が高い傾向にあります。
マネジメント系(IT管理)
マネジメント系は、マネジメント能力に関する知識が問われ、20問ほど出題されます。出題内容は以下の通りです。
- システム開発技術
- ソフトウェア開発管理技術
- プロジェクトマネジメント
- サービスマネジメント
- システム監査
マネジメントについて勉強すると、管理・分析能力が向上し、IT機器を用いての問題解決力が身につきます。
マネジメント系は問題数が少ないですが、その分1問1問の配点が高い分野です。なるべく取りこぼしのないようにしましょう。
マネジメント系の試験対策
マネジメント系では、システム開発における全体的な流れと手順、ソフトウェア開発モデルを理解することが大切です。
中でも、システム開発技術、プロジェクトマネジメントの問題は出題頻度が高い傾向にあります。工数管理や、顧客サービスの実現についての考えを学んでおくとよいでしょう。
システム監査についてもよく出題されます。システム監査のプロセス全体の流れや、各プロセス(「計画」「実施」「報告」)で行われる内容の要点を把握しておきましょう。IT未経験者にはイメージしにくい箇所ですが、テキストを読み込んで、過去問から出題傾向を押さえてください。
テクノロジ系(IT技術)
テクノロジ系は、システムやIT技術、マルチメディアなどIT全般に関する知識が問われ、45問ほど出題されます。出題内容は以下の通りです。
- 基礎理論
- アルゴリズムとプログラミング
- コンピュータ構成要素
- システム構成要素
- ソフトウェア
- ハードウェア
テクノロジ系では、ソフトウェアの使い方やセキュリティ、ネットワークなど、現代のIT社会を生きる上で必要な基礎知識を学ぶことができます。
テクノロジ系は、3分野の中でもっとも問題数が多く、ITに関する幅広い知識が問われるため、入念な対策が必要です。
テクノロジ系の試験対策
テクノロジ系では、基礎理論としてアルゴリズムやプログラム、計算機科学に基づく問題が出題されます。文字だけ見るとなかなか頭に入りにくいですが、図表を頭の中でイメージすると理解しやすくなります。
日常ではあまり使わない正式名称や略称については、しっかりと暗記して自分で説明できるくらいまで理解を深めておきましょう。
テクノロジ系では用語問題の他に、計算問題も多数出題されます。計算問題は苦手とする人も多く難しい内容ですが、公式を覚えておけば得点できる問題も増えるはずです。練習問題をたくさん解いて、計算に慣れておきましょう。時間を計り、1問解くのにどれくらい時間がかかるか把握することも大切です。
ITパスポートに独学で合格するためのコツ
独学でITパスポートに合格するためには、効率的で挫折しない勉強法を知ることが大切です。やみくもに勉強すると、途中でやる気がなくなったり、つまづいたときに嫌気がさしたりして、勉強が続かなくなります。
ここでは、テキスト・過去問を使った勉強法をそれぞれ具体的に紹介します。挫折しない工夫や、短期間で効率的に学習する方法を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
テキストは最初から完璧に覚えようとしない
テキストの1ページ目から完璧に覚えようとすると、学習のペースが遅くなり、途中で飽きたり、覚えられないことがストレスになったりします。すると、テキストの途中で勉強を投げ出し、挫折する可能性が格段に高まります。
すぐに理解できないことは飛ばし、まずはテキストを完走することが、独学での勉強を挫折しないコツです。
【テキスト1周目】流し読みで全体像を把握する
テキスト1周目では、テキストを最後までざっと読んで、全体像の把握に努めましょう。このとき、内容をしっかり理解しようとせず、流し読みするだけでOKです。
一度すべて読み終えることで、ITパスポートの出題内容がどんなものなのか理解でき、2周目以降の理解度が格段に上がります。1周目では頭に入らなかったことも、2周目ではスッと理解できることが増えますよ。
【テキスト2周目】覚えたい単語をノートに書く
テキストを改めて読み、覚えたい単語や理解しにくいところなどをノートに書き出しましょう。手を動かすことで、記憶により定着しやすくなります。
このとき、テキストの説明をそのまま写すのではなく、自分なりにかみ砕いて説明を書くのが重要です。また、単語ごとに余白をあけておき、後から補足の書き込みができるようにしておきましょう。
テキストを読んでもIT用語の意味がうまく理解できないときは、以下のサイトを参考にしてみてください。とてもわかりやすくIT用語が解説されています。
過去問をたくさん解き、傾向をつかむ
ITパスポートの試験問題は、過去問を少し改変したものが出題されるため、過去問演習は必須です。たくさんの問題を解き、どんな問題が出題されるか傾向をつかみましょう。
以下のサイトは、解説が丁寧でわかりやすいためおすすめです。分野別に問題を解くこともできます。
わからない問題に時間をかけすぎない
過去問を解く際、わからない問題に時間を割くのはやめましょう。効率が悪くなるほか、わからないことがストレスになってしまいます。
問題を見てわからなければ、すぐに答えを確認してしまって大丈夫です。過去問は何周もすることを前提に学習し、徐々に知識を定着させていきましょう。
間違えた問題を書き写し、できるまで解き直す
何度も間違える問題は書き出して、苦手対策ノートを作りましょう。ノートは苦手分野の把握に役立ち、どこを重点的に学習すればよいのか理解できます。ITパスポートは分野別評価点がそれぞれ300点以上必要なため、なるべく不得意分野を作らないように気を付けましょう。
苦手な問題をノートにまとめたら、ノートにある問題だけを何回も解き直しましょう。解けるまで回数をこなせば、徐々に解けない問題が減っていき、苦手をなくすことができます。
独学に役立つおすすめのIパス教材
独学で学習を進めるために、テキストや問題集はわかりやすく使いやすいものを選ぶことが大切です。しかし、ITパスポートは出版されている教材が多く、どれを選べばよいのかわかりにくいと思います。そこで、以下ではテキスト・問題集の選び方と、おすすめの教材について紹介します。
テキストは、図解が多いロングセラーのものを選ぼう
テキストは、図解やイラストが豊富でわかりやすいものを選びましょう。文字だけで説明を読むよりも、内容をイメージしやすいため理解が深まります。ロングセラーのものを選ぶと、テキスト選びに失敗しないでしょう。
また、テキストを選ぶ際には、最新年度のシラバスに対応しているか確認することも重要です。古い年度のテキストには、新しく追加された出題範囲の解説がない場合があります。情報が古いと意味がないので、年度は必ず確認しましょう。
【令和4年度】いちばんやさしいITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集
ITパスポートに「短期間で一発合格」することを目的としたテキストです。ITの知識がまったくない人でもスムーズに学習が進められるよう、初歩の初歩から丁寧に解説しています。また、過去問を徹底研究し、頻出の問題のみを厳選して掲載しているため、効率よく学習できます。
令和04年 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生のITパスポート教室
累計発行部数120万部を突破した、人気のテキストです。非IT系の社会人や学生からも絶大な支持を得ており、イラストや豊富な図解・例え話を駆使して理解しやすく説明しています。また、全問題に正解率を掲載しているため、自分の実力を計ることができます。
問題集は、誤答にも解説があるものを選ぼう
問題集は、解説が丁寧でわかりやすいものを選びましょう。おすすめは、正解の選択肢だけでなく、誤答にも解説がついている問題集です。どこが間違っているのか確認することで、つまづいた箇所を把握し、関連用語も効率よく覚えられます。
また、テキストと同じく、最新年度に対応した問題集を選ぶことも重要です。近年の問題傾向をつかんで、無駄なく学習を進めましょう。
かんたん合格ITパスポート過去問題集 令和4年度 春期
13年連続売上1位を誇っている、特に人気の高い問題集です。正答はもちろんのこと、間違いの選択肢についても丁寧に説明されているため、より理解を深めることができます。著者厳選の模擬問題と5年分の過去問で、試験対策をしっかりと行うことが可能です。
令和04年【上半期】ITパスポート パーフェクトラーニング過去問題集
問題の収録数がもっとも多い問題集です。紙面に掲載されている6回分とPDFでダウンロードできる20回分の、合計2,600問にチャレンジできます。問題のすぐあとに解説が載っているため、学習がしやすいと評判です。誤答にも解説があり、図解を用いてわかりやすく説明しています。
ITパスポート試験まで集中力を維持して勉強する方法
馴染みのない分野や難しいことを勉強し続けるのは、なかなか集中力がもたないものです。ITパスポートを勉強する上でも、集中力が途切れる瞬間があるでしょう。しかし、合格をつかむためには、試験当日まで集中力を持続させることが大切です。
そこで、以下では集中力を維持するための3つのポイントを紹介します。
試験の申し込みを済ませる
ITパスポートの試験を受けると決めたら、すぐに申し込みを済ませましょう。期限を決めておかないと、いつまでもダラダラと勉強しかねません。やる気がなくなって、試験を受けること自体やめてしまう可能性もあります。期限を明確に決めておけば、当日までどう学習をしたらよいか計画を立てやすくなり、集中力を保つことが可能です。
また、申し込みするときには受験料を支払うため、一度で合格したいという意識が生まれてモチベーションを維持しやすくなるメリットもあります。
学習環境を整える
勉強するときは、集中できる環境を整えることが大切です。勉強する部屋に、テレビやスマホ、漫画など、誘惑されそうなものを置かないようにしましょう。集中しやすいのであれば、図書館やカフェなどで勉強することもおすすめです。
また、部屋の温度や明るさなども集中力に影響します。快適な室温を保ち、手元が明るくなるようにライトを取り入れて、学習環境を整えてください。
勉強時間を確保し、習慣化する
通勤時間、昼休み、帰宅後など、勉強する時間帯を決め、生活の一部に組み入れましょう。毎日同じ時間に同じ行動をすると、習慣化しやすくなります。
また、2日連続でさぼらないように気を付けてください。さぼった分の学習は、別の日でまかなうことになります。さぼった日が続くと、まかないきれなくなって学習計画が狂い、挫折しやすくなります。
ITパスポートを学習するなら通信講座もおすすめ
独学で勉強することに自信がない場合は、ITパスポートの通信講座を利用することもおすすめです。テキストを読むよりも、動画で解説を聞く方が理解しやすいと感じる方は、通信講座を検討してみてはいかがでしょうか。
ここでは、特におすすめの通信講座を3つ紹介します。
フォーサイト ITパスポート通信講座
フォーサイト受講者の令和2年度のITパスポート合格率は、90.2%という高い数値を誇っています。教材は頻出問題に絞って掲載し、豊富な図表やイラストで難しい内容もイメージしやすいように工夫しています。講義の質も高く、サポートも充実している点が魅力です。
スタディング ITパスポート試験講座
スタディングは、他の通信講座に比べて価格が安いことで人気の通信講座です。教材はすべてPC・スマホで確認できるため、参考書を持ち歩く必要がありません。また、問題演習はゲーム感覚で学習でき、「復習モード」では間違った問題だけを繰り返し解くことが可能です。
たのまな ITパスポート試験対策講座 eラーニングコース
たのまなは、eラーニングでスキマ時間に学習できる通信講座です。テキストを見なくても理解できる構成のため、場所を選ばずに学習できます。たのまなの解説は「文系出身者にもわかりやすい」という声が多く、IT初心者でも安心して学習を進められます。
Iパスは短期間で取れる国家資格!しっかり試験対策をして臨もう
ITパスポートの学習ではテキストを繰り返し読み、過去問をたくさん解いて知識を増やしていきましょう。合格するには、過去問から問題の傾向を把握し、頻出分野のポイントを押さえることが大切です。
ITパスポート合格には、勉強時間の長さよりも、1回の勉強でどれだけ集中して問題に向き合えるかが重要となります。そのため、2週間~1カ月程度の勉強でも十分取得が可能な資格です。短期間でもしっかり試験対策をすれば合格は難しくありませんので、積極的にチャレンジしてください。