対価をもらうということ

最近起業家の話を聞く機会が増えた事、また、自身のスキルを単体で提供することを考えされる場面に直面する機会が増えたこともあり、お金をもらうということについて少し書こうと思う。

あなたが知っているその知識やできることは、アナタからしたら当たり前だけど
対価を払ってでも欲しがる人がいる
」-

去年だかどこかできいて頭に残っている言葉だ。
なるほどなぁ、と思った。
自分の「当たり前」はその誰かにとっては「当たり前」ではないということ。
一昔前の塩商人、日本中を渡り歩いて織物を売ることにより普及させた人・・
歴史を見れば、「その場所にはない何か」が価値を生み、運ぶという労力によって金銭的価値を生み出していた人たちが世界中にいるのが分かる。
現代は情報技術の高度な発達により、場所の制約からは須らく解放されているが、本質はあまり変わっていない。

経営のコンサルティング、老人へのPC・スマホセットアップからSEO対策のような所まで。
自分からしたら(お金を払う必要があるのかという程の)当たり前のような知識を、
買う人。上記本質を知るまでは、私はその存在が不思議だった。
調べれば、分かるのにと。

では何故かと考えた時に、私は2つの理由に気付いた。
一つは、「労力をカットする事」(時間をお金で買う)
二つは、「補助輪を着けてもらう事」(安心をお金で買う)
である。

私は生まれつきケチな性分だったので、一を当初は理解できていなかった。
二十数年生きてみて、いやはや賢いやり方だと思う。
人生を有意義に生きている人ほど、時間に投資する人が多い。
1時間調べればわかる事でも、その1時間すら惜しいような生き方をしている人であれば、
当然買ってでも集めようとする。年収1000万以上の当人からして、時給換算で
自分の1時間を僅か2000円で短縮できると考えたら、なんと安い事だろう。
その人が1時間で生み出す価値が6000円だとしたら、「買う事がプラス」になる。

これを意識して使える人は、将来大きな差をつけて飛躍できるだろうと思った。

二に関しては、保険の扱いに近い気がする。
要は「言われた通りやってみてダメだったら、お金を払うからちゃんと最後までしてよね」という
安心を求める価値観だ。この場合、ユーザーは本質的にサービスを買うのではなく、安心を買っている。
これはあまり、良くはないと思う。
仮に「コケる前提でその時得られるサポートが大会上の価値を生み得る」と試算で来ているならアリだが、多くの人はよくわからないまま何とかしてもらおうと、お金を払う。

ここで私が「よくない」と言っているのは、「ユーザーの判断」ではなく、「一流のビジネスとしての在り方」だ。
商売は、「相手に何か価値を与えることで対価を戴く」というのは根本原則だ。

なので、もし身近なひとのおじいちゃんおばあちゃんがスマホの設定で困っていたら私は無償で助けたりするが、
それをお金を払って求めている人がいるのは、少し複雑な気持ちになる。本人たちが求めているのならいいと思う。しかし、最近は知識が無いことを逆手取って高額な料金をとる所や、敢えて危機感を増幅させるようなやり方で必要以上にお金を毟り取ろうとする輩が目に付く。ド◯モなど大手ケータイ会社ですら、老人のスマホ設定に対しそれなりの料金を設定している。この辺がなんとも悪徳商法まがいというか、自分の中で中々腑に落ちない点だ。
同様に「安心させることで金銭を受け取る」ビジネスも、例えばがん保険や生命保険。
多くの人は、「何かあった時の為に」と加入しているが、その「何か」が適応されるケースについては、どのくらい知っているだろうか?保険会社は、福祉団体ではない。利益の発生を第一としてやっている会社である以上、サービスが破綻しないように売り上げを考える必要がある。
結果彼らは、同じ死亡でも適応外の例を作り、例えば「この場合だと本人がガンだったみたいなのでうちの生命保険は対象外です~」のように、ユーザーが求めていた保障を渡さないことも、往々にして存在する。
これだと本当に、「安心」という気持ちの時間だけを買ってしまっていることに要注意である。

まだまだ話すと長くなりそうなのでまとめに入ると、
サービスの
・売り手側は自身の市場価値を知り、誰がターゲットかを意識してブランディングをすること
・買い手側はその知識やアクション、提案にたいして本当に対価を払う必要のあるものなのか(緊急性、独自性、信頼性等)をよく吟味してから購入すること

が大切である。
自分がどこにでもある、と感じるようなサービスは確かにできる人は多いだろうし、少なくとも世界であなただけが出来るという事にはならない。その為、それを困っている人に届けるためには、「誰が困っていて」「いくらで提供すると」「どう喜ぶのか」まで想定してビジネスを作り上げると、それは一層強固なモノになるであろう。
また、変な商材に騙されないように注意を払いつつも、「時間を買う」ということはとても有意義なことであり、自分が吟味して「今払う価値がある」と思えるのならば、迷わず払うべきである。
その時私が出せる助け舟としては、「事前に良く調べること」に尽きるだろう。
アナタが求めるものがもし、「世界中にそれならにありふれているであろうもの(その人にしかできないことでない)」ならネットで検索して、口コミやレビューを見るのは凄くいい。相対的に客観的な評価を得られ、判断の指標になるからだ。私は一度、それをせずに人を「信じて」しまい、ビジネスとして「安心」を買われ非常に痛い思いをした経験があるので、ここへ来てくれた皆さんには同じ轍を踏まないでほしいと切に願う。

そう考えるとDM/製作依頼の内容に関しても、まだまだ私の発信量は少なく、
信頼できる情報リソースに欠けていると言えるので、手を出さない事も賢明な判断といえよう。
ただ、実績作りをしないと前に進まないので、気になる人がいたらメッセージ下さい。
初回相談は無料という事で、一度お話させて頂きます。(オンライン可)

以上、お読みいただきありがとうございました~~!

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