
概要 📖 – 明暗差で凹凸を作り出す
Emboss TOPは、入力画像の明暗差を解析してエッジを浮き彫りにし、凹凸感のあるエンボス画像を生成する TOPです。光源方向と凹凸の強さを調整して、メタリックな立体感やレトロなプレート表現を 1 ノードで作り出します。
主な用途 🎯
- テクスチャや写真にメタリックな立体感を加える表現
- 文字や図形を凹凸プレート風に加工するロゴ装飾
- 画像のエッジ検出結果を視覚化するデバッグ用途
- 古紙・金属プレート風のレトロエフェクト制作
- プロジェクションマッピング素材のディテール強調
データフロー 🔄
入力: 画像(任意のチャンネル)
↓
隣接ピクセルの明暗差からエッジ傾斜を計算
↓
出力: 凹凸が浮き上がったグレースケール画像
初心者の方は、以下日本語書籍も手元にあると安心です。

実際の案件事例まで踏み込んで紹介されていて、効率よくスキルアップするなら必携の二冊です!
パラメータ解説 ⚙️
Emboss Page 📋
エッジ検出元 .select 🎛️
どのチャンネルからエッジを抽出するかを決めるメニュー
| 項目 | 内部名 | 説明 |
|---|---|---|
| Luminance | .luminance |
輝度値(人間の目の感度に近い加重平均)からエッジを抽出 |
| Red | .red |
赤チャンネルのみからエッジを抽出 |
| Green | .green |
緑チャンネルのみからエッジを抽出 |
| Blue | .blue |
青チャンネルのみからエッジを抽出 |
| Alpha | .alpha |
アルファチャンネルからエッジを抽出(マスク境界の浮き出しに有効) |
| RGB Average | .rgbaverage |
R/G/B の単純平均値からエッジを抽出 |
| RGBA Average | .average |
R/G/B/A の単純平均値からエッジを抽出 |
解析メソッド .method 🧮
隣接ピクセルのどれを参照して傾斜を算出するかの方式
| 項目 | 内部名 | 説明 |
|---|---|---|
| Use Previous And Current | .prevcur |
前ピクセルと現ピクセルから傾斜を算出(後方差分) |
| Use Current And Next | .curnext |
現ピクセルと次ピクセルから傾斜を算出(前方差分) |
| Use Previous And Next | .prevnext |
前ピクセルと次ピクセルから傾斜を算出(中央差分・最も滑らか) |
凹凸の見た目 🎚️
Midpoint .midpoint 🎨
– Midpoint (中間色) — 凹凸が無い平坦な領域に出力される基準のグレー値
– デフォルトは中間グレー。値を上げると全体が明るく、下げると暗いプレート調になる
Strength .strength 💪
– Strength (エンボス強度) — 凹凸の深さを決める値
– 値を大きくするほどエッジが強調され、より深く彫り込まれたような見た目になる
サンプル距離と方向 📐
Sample Step .offset 📏
– Sample Step (サンプル距離) — エッジ検出に使う比較先ピクセルまでの距離
– 値が 1 ならすぐ隣のピクセル、3 なら 3 ピクセル先と比較。値を上げると太く粗いエッジになる
Sample Step Unit .offsetunit 📐
– Sample Step Unit (サンプル距離の単位) — Sample Step の数値を解釈する単位を切替
– ピクセル単位 / 画像幅に対する比率 など、解像度に依存しない設計が可能
Direction .direction 💡
– Direction (光源方向) — 仮想光源の位置を変えてハイライトと影の向きを切替
– 値を変えると凹凸の凸側が上から差したり、横から差したりする見た目に変化する
Common Page 🔧
| 項目 | 内部名 | 説明 |
|---|
実践アイデア 💡
Example 1: ロゴをメタルプレート風に 🏷️
Text TOP → Emboss TOP (Strength 高め) → Composite TOP → Out TOP
Text TOP で書いた文字を Emboss TOP に通し、強度を高めに設定することで金属プレートに刻印したような立体的なロゴ表現を 1 ノードで作るフロー。
- Text TOP でロゴ文字を生成
- Emboss TOP を後段に接続し、Strength を 5〜10 程度に上げる
- Direction で光源方向を調整して立体感の向きを揃える
- Composite TOP で背景テクスチャと合成して仕上げる
Example 2: 写真をレトロなプレート調に 📸
Movie File In TOP → Monochrome TOP → Emboss TOP → Level TOP → Out TOP
写真素材を Monochrome TOP でグレースケール化してから Emboss TOP に通し、Level TOP で明暗を整えて古紙や金属プレートに刻まれたようなレトロエフェクトを作る用途。
- Movie File In TOP で素材を読み込む
- Monochrome TOP でグレースケール化
- Emboss TOP の Sample Step を 2〜4 にして粗めの凹凸感を作る
- Level TOP で黒レベル・白レベルを調整して紙質感を仕上げる
Example 3: エッジ抽出のビジュアライザ 🔍
Movie File In TOP → Emboss TOP (Strength 中) → Channel Mix TOP → Out TOP
画像処理の前段で「どの輪郭が強く出るか」を視覚的に確認したいときに、Emboss TOP を一時的なエッジビジュアライザとして挿入し、後段の Channel Mix TOP でデバッグ用配色に振り分ける活用例。
- 対象画像を Emboss TOP に通す
- Strength と Sample Step を変えながら抽出されるエッジの粒度を確認
- Channel Mix TOP で凹凸を赤・凸を緑に分けて視覚化
関連オペレータ 🔗
類似機能OP 🔍
- Edge TOP — エッジそのものを抽出する純粋な輪郭検出
組み合わせ推奨OP 🔄
- Monochrome TOP — 前段でグレースケール化して凹凸を素直に出す
- Composite TOP — エンボス結果を背景画像とブレンド合成
- Math TOP — 出力のコントラスト・明度を後段で微調整
- Channel Mix TOP — 凹凸結果を任意の RGB チャンネル配色に再マッピング
- Level TOP — 黒レベル・白レベルを整えて紙質感や金属感を演出
前処理・後処理TOP 🎯
- 前処理: Monochrome TOP、Blur TOP、Luma Level TOP、Crop TOP
- 後処理: Composite TOP、Transform TOP、Channel Mix TOP、Level TOP
Info DAT情報 📊
Emboss TOPは Info DAT による詳細情報取得に対応しています。
TOP固有情報 🖼️
resx: TOP の出力解像度 X (ピクセル単位)resy: TOP の出力解像度 Y (ピクセル単位)aspectx: アスペクト比 Xaspecty: アスペクト比 Ydepth: 3D テクスチャ / テクスチャ配列の深度 (2D テクスチャでは 1)gpu_memory_used: TOP が消費している GPU メモリ量 (MB 単位)
汎用オペレータ情報 🔄
total_cooks: プロセス開始からのクック回数cook_time: 最後のクック時間 (ミリ秒)cook_frame: 最後にクックされたフレーム番号warnings: 警告数errors: エラー数
TOP 共通情報 🖼️
resx: 出力テクスチャの横ピクセル数resy: 出力テクスチャの縦ピクセル数aspectx: 横方向のアスペクト比aspecty: 縦方向のアスペクト比depth: テクスチャの色深度(ビット数)
トラブルシューティング ⚠️
よくある問題と解決策 🔧
❌ Problem: 凹凸がほとんど出ない
✅ Solution:
Strengthの値を上げて凹凸の深さを強める- 前段に Monochrome TOP を入れて明暗差を稼いでから通す
SelectをLuminance以外に切り替え、もっとコントラストの強いチャンネルを参照する
❌ Problem: ノイズだらけのザラついた結果になる
✅ Solution:
- 前段に Blur TOP を軽くかけて高周波ノイズを除去してから通す
Sample Stepを 2〜4 に上げて粗い特徴のみを拾うようにするMethodをUse Previous And Nextにして中央差分の滑らかなエッジに切替
❌ Problem: 光源の向きが意図と違う
✅ Solution:
Directionの値を変更してハイライトと影の向きを反転・回転するMethodを前方差分/後方差分に切替えると凸凹の前後関係が入れ替わる- 前段で Transform TOP で画像を回転してから Emboss し、後段で逆回転で戻す
参考資料 📚
その他 🔗
- TouchDesigner Wiki — Category:TOPs
- TouchDesigner Wiki — Pixel Formats 解説
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