Audio Filter CHOP 完全ガイド | 使い方・パラメータ解説【TouchDesigner】

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Audio Filter CHOP の周波数フィルタを示す図

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概要 📖 – 音声信号の周波数フィルタリング

Audio Filter CHOPは、音声チャンネルにローパス・ハイパス・バンドパス・バンドリジェクトの 4 種フィルタを適用する CHOPです。Cutoff・Resonance・Roll-Off・Dry/Wet の 4 軸で帯域特性を調整でき、ノイズ除去から楽曲制作までの音響処理を 1 オペレータで完結します。

主な用途 🎯

  • 音声信号のローパスフィルタによる高域カット(こもり・低域強調)
  • ハイパスフィルタによる低域ノイズ除去(DC オフセット・ランブル除去)
  • バンドパスフィルタによる特定帯域抽出(ボイス帯域・楽器帯域)
  • バンドリジェクト(ノッチ)フィルタによる狙った帯域の除去(ハム・ハウリング対策)
  • レゾナンスとロールオフ調整による音色加工・シンセ風サウンドデザイン

データフロー 🔄

入力: 音声チャンネル

Filter タイプ選択(Low/High/Band Pass/Reject)

Cutoff 周波数 + Resonance / Roll-Off

Dry/Wet ミックス

出力: フィルタ後の音声チャンネル

Tips

初心者の方は、以下日本語書籍も手元にあると安心です。

まる。
まる。

実際の案件事例まで踏み込んで紹介されていて、効率よくスキルアップするなら必携の二冊です!


パラメータ解説 ⚙️

Filter Page 🎛️

Filter .filter 🎚️

適用するフィルタの種類を選択するメニューパラメータ

項目 内部名 説明
Low Pass .lowpass High Cutoff より下の周波数を通過(高域カット)
High Pass .highpass Low Cutoff より上の周波数を通過(低域カット)
Band Pass .bandpass Low Cutoff と High Cutoff の間の周波数を通過
Band Reject .bandreject High Cutoff より上と Low Cutoff より下を通過(中央帯域を除去するノッチ)

Cutoff Units .units 📐

Cutoff 周波数の指定単位を Hz / 対数スケールで切り替え、対応する次の Cutoff パラメータが有効化される

項目 内部名 説明
Logarithmic .logarithmic 対数スケール指定(10 のべき乗、人間の聴覚に近い)
Frequency .frequency Hz(cycles per second)で直接指定

Cutoff / Resonance / Roll-Off / Dry-Wet 🎼

Filter Cutoff (Hz=10**val) .cutofflog 📈
– Cutoff Units が Logarithmic のときに有効
– 10 のべき乗で指定(値 0 = 1Hz、値 3 = 1000Hz、値 4 = 10000Hz)
– 値を 1 増やすと約 3 オクターブ上昇、人間の聴覚範囲を扱いやすい

Filter Cutoff (Hz) .cutofffrequency 🎯
– Cutoff Units が Frequency のときに有効
– Hz(cycles per second)で直接指定
– cutofffrequency=1000 は cutofflog=3 と等価

Filter Resonance .resonance 🔊
– Cutoff 周波数付近の通過帯域の音量をブースト
– 値を上げるとシンセフィルタ風のピーキーな音色になる

Roll-Off (dB per Octave) .rolloff 📉
– Cutoff 付近のレベル減衰量
– 12dB/oct(ゆるやか、レベル約 1/4)と 24dB/oct(急峻、レベル約 1/16)の 2 段階

Dry / Wet Mix .drywet 🥣
– 1(Wet)= フィルタ効果を完全適用
– 0(Dry)に向かうほどフィルタ効果が薄まり、原音とブレンド


Common Page 🔧

Time Slice .timeslice ⏱️

Time Slice モードの強制設定:

  • オン: チャンネルを「タイムスライス」モードに強制
  • タイムスライス: 前回のクックフレームから現在のクックフレームまでの時間

Scope .scope 🎯

影響を受けるチャンネルの絞り込み:

  • Scope 文字列: 影響を受けるチャンネルを指定する文字列
  • パターンマッチング: *[1-10] 等のパターンが使用可能

Sample Rate Match .srselect

複数の入力 CHOP のサンプルレートが異なる場合の処理方法

項目 内部名 説明
Resample At First Input’s Rate .first 最初の入力のレートで他をリサンプル
Resample At Maximum Rate .max 最高サンプルレートでリサンプル
Resample At Minimum Rate .min 最低サンプルレートでリサンプル
Error If Rates Differ .err レート不一致でエラー

Export Method .exportmethod 📤

CHOP チャンネルをパラメータに接続する方法

項目 内部名 説明
DAT Table by Index .datindex DAT テーブルのインデックスでチャンネルとパラメータを対応付け
DAT Table by Name .datname DAT テーブルの行名でチャンネルとパラメータを対応付け
Channel Name is Path:Parameter .autoname チャンネル名を `path:parameter` 形式で記述し直接対応付け

Export Root .autoexportroot 🌳

Channel Name is Path:Parameter モード時のパス基点:

  • Export Root パス: autoname モードでチャンネル名のパス部分を相対化する基点 OP のパス

Export Table .exporttable 📋

DAT Table エクスポート方式での参照 DAT:

  • Export Table DAT: datindex / datname モード時に参照する DAT のパス

Rename from .commonrenamefrom 🔤

リネーム対象チャンネルのパターン:

  • Rename from パターン: リネーム対象とするチャンネル名のパターンマッチング文字列

Rename to .commonrenameto 🔁

リネーム後の置換パターン:

  • Rename to パターン: Rename from にマッチしたチャンネルの新しい名前パターン (デフォルトはリネームなし)

実践アイデア 💡

Example 1: マイク入力からの低域ノイズ除去 🎤

Audio Device In CHOP → Audio Filter CHOP (High Pass, 80Hz) → Audio Device Out CHOP
  1. Audio Device In CHOP でマイク入力を取得
  2. Audio Filter CHOP の Filter を「High Pass」に設定
  3. Cutoff Units を「Frequency」、Filter Cutoff (Hz) を 80 に設定
  4. 空調・ランブル等の低域ノイズが除去された音声が出力される

Example 2: 音楽トラックのローパス DJ 風カットオフ 🎧

Audio File In CHOP → Audio Filter CHOP (Low Pass, Resonance up) → Audio Device Out CHOP
  1. Audio File In CHOP で楽曲を再生
  2. Audio Filter CHOP の Filter を「Low Pass」、Cutoff Units を「Logarithmic」に設定
  3. Filter Cutoff (Hz=10**val) を時間とともに 4.3 → 2.5 に変化させ、Resonance を 0.7 程度に上げる
  4. 高域がスイープしてカットされ、DJ プレイ風のフィルタアウト効果が得られる

Example 3: ボイスチャットのバンドパス抽出 🗣️

Audio Device In CHOP → Audio Filter CHOP (Band Pass, 300-3400Hz) → Audio Device Out CHOP
  1. Audio Device In CHOP でボイス入力を取得
  2. Filter を「Band Pass」、Roll-Off を 24dB/oct(急峻)に設定
  3. Low Cutoff 300Hz、High Cutoff 3400Hz の電話帯域に近い設定
  4. 音声成分のみが通過しレトロな電話音声風の質感になる

関連オペレータ 🔗

類似機能OP 🔍

  • Filter CHOP — 汎用チャンネル時間方向スムージング(音声以外も対応、周波数指定はなし)
  • Audio Para EQ CHOP — パラメトリックイコライザによる帯域別ゲイン調整(多バンド処理向け)

組み合わせ推奨OP 🔄

前処理・後処理CHOP 🎯


Info CHOP情報 📊

Audio Filter CHOPは Info CHOP による詳細情報取得に対応しています。

CHOP固有情報 🎚️

  • start: CHOPインターバルの開始(サンプル単位)
  • length: CHOPのサンプル数
  • sample_rate: フレーム毎秒のサンプルレート
  • num_channels: CHOPのチャンネル数
  • time_slice: タイムスライス有効時は1、無効時は0
  • export_sernum: Export接続の更新回数

汎用オペレータ情報 🔄

  • total_cooks: プロセス開始からのクック回数
  • cook_time: 最後のクック時間(ミリ秒)
  • cook_frame: 最後にクックされたフレーム番号
  • warnings: 警告数
  • errors: エラー数

トラブルシューティング ⚠️

よくある問題と解決策 🔧

❌ Problem: フィルタを適用しても音が変わらない
✅ Solution:

  • Dry / Wet Mix が 0 に近いとフィルタ効果が原音とブレンドされて目立たない、1 に近づける
  • Cutoff Units と実際に編集している Cutoff パラメータが対応しているか確認(Logarithmic 選択時に Frequency 側を弄っても無効)
  • 前段で Audio Device In / Audio File In CHOP の出力レベルが 0 になっていないか確認

❌ Problem: Resonance を上げると発振・クリップする
✅ Solution:

  • Resonance は通過帯域をブーストするためレベルが急上昇する、後段に Math CHOP でゲインを下げる
  • Roll-Off を 12dB/oct に下げると共振の鋭さが緩和する
  • Dry / Wet Mix で原音とブレンドし発振の影響を抑える

❌ Problem: Band Pass / Band Reject で High と Low Cutoff の関係が分からない
✅ Solution:

  • Band Pass: Low Cutoff 〜 High Cutoff の間を通過、両側を減衰
  • Band Reject: High Cutoff より上 と Low Cutoff より下を通過、中央帯域を除去(ノッチ)
  • Low Cutoff > High Cutoff の場合は意図しない動作になり得るため、必ず Low < High で設定

参考資料 📚

その他 🔗

公式リソース 📖

この記事はLLMと共に内容を執筆、更新しています。
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まる。

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Python/Touchdesigner/M5Stackをこよなく愛すフルスタックエンジニア。
専門は生理心理学、趣味はヨガやサウナ、EMS電気風呂などヘルスケア全般。
脳波や筋電、心拍を中心とした生体情報のセンシング&インタラクティブアートづくりがライフワーク。

普段はワントゥーテンという会社で空間演出エンジニアをしています。
リファラル採用お繋ぎできますので、我こそはという尖った方は経歴と希望職種添えてDMください(エンジニア以外、営業職等もOK)。
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