
概要 📖 – 別マシンの映像を受信
Touch In TOPは、別マシンの Touch Out TOP が送信する映像をネットワーク越しに受信して取り込む TOPです。受信したデータは内部キューに一時的に溜められ、ネットワークの揺らぎを吸収しながら安定した映像として出力されます。
主な用途 🎯
- 別の TouchDesigner から送られてくる映像をネットワーク越しに受信
- 複数 PC で映像処理を分担するマルチマシン構成での画像共有
- Touch Out TOP と組み合わせた TouchDesigner 間のリアルタイム映像転送
- 離れた会場・別 PC のレンダリング結果を 1 台に集約する分散ライブ演出
- ネットワーク遅延を吸収するためのキュー (待ち行列) 制御付き映像受信
データフロー 🔄
入力: 別 PC の Touch Out TOP が送信する映像ストリーム
↓
受信処理 (キューに溜めて遅延を吸収)
↓
出力: 受信した映像テクスチャ
初心者の方は、以下日本語書籍も手元にあると安心です。

実際の案件事例まで踏み込んで紹介されていて、効率よくスキルアップするなら必携の二冊です!
パラメータ解説 ⚙️
Touch In Page 📋
接続設定 🔌
映像の送信元 (Touch Out TOP が動いている PC) との接続先を指定するパラメータです。
Computer Name / IP .address 🖥️
– Computer Name / IP (送信元のアドレス) — 映像を送信している Touch Out TOP が動作している PC の IP アドレスを指定します。
– 同じ PC 内で受信する場合は localhost を指定します。
Network Port .port 🔢
– Network Port (通信ポート) — 送信側の Touch Out TOP が送出している TCP/IP のポート番号を指定します。
– 送信側と受信側で同じポート番号を合わせる必要があります。
Active .active ✅
– Active (受信の有効化) — オンの間だけ映像データを受信します。
– オフにすると受信を一時停止します。
キュー制御 📊
ネットワークの遅延や揺らぎを吸収するため、受信データを一時的に溜める内部キュー (待ち行列) の大きさと調整動作を制御するパラメータです。
Minimum Target .mintarget ⬇️
– Minimum Target (目標下限) — サンプリング速度を調整せずに保てるキューデータ量の最小値で、秒数で表します。
– キューがこの量を下回ると受信速度の調整が入ります。
Maximum Target .maxtarget ⬆️
– Maximum Target (目標上限) — サンプリング速度を調整せずに保てるキューデータ量の最大値で、秒数で表します。
– キューがこの量を上回ると受信速度の調整が入ります。
Maximum Queue .maxqueue 🧱
– Maximum Queue (キュー最大値) — キューに許容される最大サイズで、秒数で表します。
– この上限を超えると、キューの先頭から古いデータが捨てられます。
Queue Adjust Time .targetdelay ⏱️
– Queue Adjust Time (調整待機時間) — キューが目標の上限・下限を外れた状態を、サンプリング速度を調整せずに許容する最大時間です。
– 短いほど素早く速度調整が入り、長いほど揺らぎに寛容になります。
実践アイデア 💡
Example 1: 2 台構成の映像転送 🖥️
PC-A: Render TOP → Touch Out TOP ===ネットワーク=== PC-B: Touch In TOP → Composite TOP
1 台目の PC で生成したレンダリング映像を Touch Out TOP で送信し、2 台目の PC の Touch In TOP で受信して合成に使う、最も基本的なマルチマシン構成です。
- 送信側 PC で Touch Out TOP を配置し、送りたい映像を入力に接続
- 受信側 PC の Touch In TOP に送信側 PC の IP アドレスとポート番号を設定
- Active をオンにして受信を開始
- 受信した映像を後段の合成・表示処理に流す
Example 2: 分散ライブ演出での集約 🎭
複数の送出 PC (Touch Out TOP) → Touch In TOP 複数 → Layout TOP → 出力
会場の各所で別々の PC が映像を生成し、それぞれの Touch In TOP で 1 台の集約 PC に受信して 1 つの画面にまとめる、大規模ライブ演出向けの分散構成です。
- 各送出 PC にそれぞれ別ポートの Touch Out TOP を用意
- 集約 PC に送出元の数だけ Touch In TOP を配置し、各 IP とポートを設定
- 受信した複数映像をレイアウト・合成して 1 つの出力にまとめる
Example 3: 遅延を抑えた受信調整 ⏱️
Touch Out TOP ===ネットワーク=== Touch In TOP (キュー調整) → 表示
ネットワークの揺らぎでカクつく場合に、目標下限・上限とキュー最大値を調整して、遅延と安定性のバランスを取る運用例です。
- まず Minimum Target / Maximum Target を小さめに設定して遅延を抑える
- 映像が途切れる場合は Maximum Queue を少し増やして揺らぎを吸収
- Queue Adjust Time を調整して速度補正の入り方を最適化
関連オペレータ 🔗
類似機能OP 🔍
- NDI In TOP — 業界標準 NDI 規格でネットワーク映像を受信する代替手段
- Syphon Spout In TOP — 同一 PC 内のアプリ間で映像を共有する受信 TOP
- Video Stream In TOP — RTSP/RTMP 等の標準映像ストリームを受信
組み合わせ推奨OP 🔄
- Touch Out TOP — 送信側として必ず対で使う相棒オペレータ
- Composite TOP — 受信した複数映像を重ねて合成
- Layout TOP — 複数の受信映像をタイル状に並べて配置
前処理・後処理TOP 🎯
- 後処理: Null TOP、Select TOP、Out TOP
Info情報 📊
Touch In TOP は Info CHOP / Info DAT による詳細情報取得に対応しています。
TOP固有情報 🖼️
resx: TOP の出力解像度 X (ピクセル単位)resy: TOP の出力解像度 Y (ピクセル単位)aspectx: アスペクト比 Xaspecty: アスペクト比 Ydepth: 3D テクスチャ / テクスチャ配列の深度 (2D テクスチャでは 1)gpu_memory_used: TOP が消費している GPU メモリ量 (MB 単位)
汎用オペレータ情報 🔄
total_cooks: プロセス開始からのクック回数cook_time: 最後のクック時間 (ミリ秒)cook_frame: 最後にクックされたフレーム番号warnings: 警告数errors: エラー数
解像度情報 📐
resx / resy: 受信した映像の横幅・高さ (ピクセル)aspectx / aspecty: 受信した映像の縦横比
トラブルシューティング ⚠️
よくある問題と解決策 🔧
❌ Problem: 映像が受信されない
✅ Solution:
Computer Name / IPが送信側 PC のアドレスと一致しているか確認- 送信側と受信側で
Network Portの番号が揃っているか確認 Activeがオンになっているか確認
❌ Problem: 映像がカクつく・途切れる
✅ Solution:
Maximum Queueを少し増やしてネットワークの揺らぎを吸収Minimum Target/Maximum Targetを見直して受信速度の調整幅を調整- 受信後に Null TOP を挟んで出力を安定させる
❌ Problem: 遅延が大きい
✅ Solution:
Minimum Target/Maximum Targetを小さくしてキューに溜める量を減らすQueue Adjust Timeを短くして速度補正を早める- 送信側 PC との間のネットワーク帯域や経路を確認
参考資料 📚
その他 🔗
- TouchDesigner Wiki — Category:TOPs
- TouchDesigner Wiki — Pixel Formats 解説
- TouchDesigner Wiki ホーム
- TouchDesigner 公式 Forum
- Facebook — TouchDesigner Help Group
公式リソース 📖
- TouchDesigner公式ドキュメント – Touch In TOP
- TouchDesigner公式ドキュメント – Touch Out TOP
- TouchDesigner公式ドキュメント – TOP

