
概要 📖 – カメラ追従映像を受信
Ncam TOPは、Ncam Reality システムのサーバーからカメラ追従映像・レンズ歪み・深度の各ストリームを受信して出力する TOPです。受信には Ncam CHOP を介したサーバー接続が前提で、Output (出力種別) で合成・歪み付加・フィルム・深度のどれを受け取るかを選びます。サーバーは要求された映像ストリームだけを送信するため、必要な TOP だけをアクティブにして帯域を節約します。
主な用途 🎯
- Ncam Reality サーバーから映像ストリームをリアルタイム受信
- 実写映像と CG を合わせ込むバーチャルプロダクション (xR/AR) 演出
- レンズ歪みマップを CG レンダーに適用して実写との見えを一致
- 実写カメラ映像 (フィルムストリーム) をそのまま取り込み合成の下地に
- 深度映像を取得してオクルージョン (前後関係) のあるリアルタイム合成
データフロー 🔄
入力: Ncam CHOP 経由のサーバー接続 (+ 合成や歪み付加には別 TOP の画像も入力)
↓
Output で受信する映像種別を選択
↓
サーバーからフィルム / 歪みマップ / 深度などの映像を受信
↓
出力: 選択した種別のリアルタイム映像
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パラメータ解説 ⚙️
Ncam Page 📋
受信の有効化 .active 🔌
Active .active 🔌Active (受信の有効化) — オフにするとサーバーからの映像受信を停止します。サーバーはアクティブな TOP が要求した映像ストリームだけを送信するため、使わない TOP はオフにして帯域を節約します。なおこの TOP をオフにしても Ncam CHOP 側の動作は止まりません。
サーバー接続元 .chop 🔗
Ncam CHOP .chop 🔗Ncam CHOP (サーバー接続元) — サーバーへ接続している Ncam CHOP へのパスを指定します。映像を受信するにはこの指定が必須で、複数の TOP が同じ CHOP を共有して接続できます。
出力種別 .output 🎚️
Output (出力種別) — この TOP が受信する映像の種類を選択します。一部のモードは別 TOP からの入力画像を必要とし、サーバーが対応ストリームを送っていない場合はエラーになります。
| 項目 | 内部名 | 説明 |
|---|---|---|
| Composite | .composite |
入力画像にレンズ歪みマップを適用し、入力のアルファをマスクとしてフィルム映像の上に重ねて合成 (別 TOP の入力画像が必要) |
| Distort Input | .distort |
入力画像にレンズ歪みを適用 (別 TOP の入力画像が必要) |
| Distort Passthrough | .distort_passthrough |
歪みマップそのものを出力。別の画像を Lookup TOP や GLSL TOP で個別に歪ませる用途に |
| Film Passthrough | .film_passthrough |
物理カメラが撮影した生のフィルム映像を出力 |
| Depth Passthrough | .depth_passthrough |
Ncam Reality システムが算出した生の深度映像を出力 |
Common Page 🔧
Output Resolution .outputresolution 🖼️
出力解像度の決定方式
| 項目 | 内部名 | 説明 |
|---|---|---|
| Use Input | .useinput |
入力 TOP の解像度をそのまま継承 |
| Eighth | .eighth |
入力解像度の 1/8 |
| Quarter | .quarter |
入力解像度の 1/4 |
| Half | .half |
入力解像度の 1/2 |
| 2X | .2x |
入力解像度の 2 倍 |
| 4X | .4x |
入力解像度の 4 倍 |
| 8X | .8x |
入力解像度の 8 倍 |
| Custom Resolution | .custom |
Resolution パラメータで任意指定 |
実践アイデア 💡
Example 1: 実写と CG の合成 🎬
Render TOP (CG) → Ncam TOP (Output: Composite) → Out TOP
バーチャルプロダクションの基本フロー。Ncam Reality が追従する実写カメラのフィルム映像の上に、CG をレンズ歪み込みで重ね合わせる。Output を Composite にすると、入力した CG 画像に歪みマップを適用しつつ実写フィルムへ合成する。
- Ncam CHOP をサーバーに接続し、Ncam TOP の
Ncam CHOPパラメータにパスを指定 - CG を出力する Render TOP を Ncam TOP の入力に接続
OutputをCompositeに設定- CG 側のアルファチャンネルを合成マスクとして調整
- 出力を Out TOP に渡してプログラム送出
Example 2: CG にレンズ歪みを付加 🔍
Render TOP (CG) → Ncam TOP (Output: Distort Input) → Over TOP (実写と重ね) → 出力
CG を実写プレートに合わせるため、実カメラと同じレンズ歪みを CG 側にかける用途。Output を Distort Input にすると入力画像へ歪みのみが適用され、合成は Over TOP 等で自前に組める。
- Ncam TOP の入力に CG の Render TOP を接続
OutputをDistort Inputに設定- 歪んだ CG を実写フィルム映像と Over TOP で重ねる
- ズレが残る場合は Ncam Reality 側のレンズ較正を見直す
Example 3: 歪みマップを個別利用 🗺️
Ncam TOP (Output: Distort Passthrough) → Lookup TOP (任意画像を歪ませる) → 出力
歪みマップそのものを取り出し、任意の画像を後段で個別に歪ませる応用フロー。Output を Distort Passthrough にすると生の歪みマップが得られ、Lookup TOP や GLSL TOP のマップ入力に流用できる。
OutputをDistort Passthroughに設定し歪みマップを取得- 歪ませたい画像を別系統で用意
- Lookup TOP または GLSL TOP に歪みマップを渡し、画像を変位
- TouchDesigner 側で独自の歪み合成パイプラインを構築
Example 4: 深度でオクルージョン合成 🧊
Ncam TOP (Output: Depth Passthrough) → Depth TOP / GLSL TOP → CG との前後比較 → 出力
Ncam Reality が算出する深度映像を取り込み、実写の被写体と CG の前後関係 (オクルージョン) を表現する用途。Output を Depth Passthrough にすると生の深度映像が得られ、Depth TOP や GLSL TOP と組み合わせて CG の深度と比較する。
OutputをDepth Passthroughに設定し深度映像を取得- CG レンダー側の深度を Depth TOP で取り出す
- GLSL TOP 等で両者の深度を比較し、手前にある側を表示
- 実写の人物の背後に CG が回り込むオクルージョン合成を実現
関連オペレータ 🔗
類似機能OP 🔍
- MoSys TOP — 別のカメラトラッキングシステム (MoSys) からの映像受信。Ncam と同系統の連携 TOP
組み合わせ推奨OP 🔄
- Render TOP — 合成・歪み付加する CG をレンダーして Ncam TOP の入力に渡す
- Lookup TOP — Distort Passthrough の歪みマップで任意画像を個別に変位
- GLSL TOP — 歪みマップや深度映像を使った独自の合成シェーダ処理
- Over TOP — Distort Input で歪ませた CG を実写フィルムへ自前で重ねる
- Depth TOP — Depth Passthrough の深度と CG の深度を比較しオクルージョン判定
- Composite TOP — 複数レイヤーの合成や最終仕上げに併用
前処理・後処理TOP 🎯
Info CHOP情報 📊
Ncam TOP は Info CHOP による詳細情報取得に対応しています。resx / resy による出力解像度、aspectx / aspecty によるアスペクト、depth による深度バッファ情報、cook_time / cook_frame 等の汎用 TOP 情報チャンネルを参照できます。
TOP固有情報 🖼️
resx: TOP の出力解像度 X (ピクセル単位)resy: TOP の出力解像度 Y (ピクセル単位)aspectx: アスペクト比 Xaspecty: アスペクト比 Ydepth: 3D テクスチャ / テクスチャ配列の深度 (2D テクスチャでは 1)gpu_memory_used: TOP が消費している GPU メモリ量 (MB 単位)
汎用オペレータ情報 🔄
total_cooks: プロセス開始からのクック回数cook_time: 最後のクック時間 (ミリ秒)cook_frame: 最後にクックされたフレーム番号warnings: 警告数errors: エラー数
トラブルシューティング ⚠️
よくある問題と解決策 🔧
❌ Problem: 映像がまったく受信できない / 何も表示されない
✅ Solution:
Ncam CHOPパラメータに、サーバーへ接続済みの Ncam CHOP のパスが正しく指定されているか確認Activeがオンになっているか確認 (オフだとサーバーから映像が送られない)- Ncam Reality サーバー側が、その映像ストリームを実際に送信しているか確認
❌ Problem: 選択した出力種別でエラーが出る
✅ Solution:
- サーバーが対応ストリームを送っていない種別を選ぶとエラーになる仕様。サーバー設定で該当ストリームを有効化する
Composite/Distort Inputは別 TOP からの入力画像が必須。Render TOP 等を入力に接続する- 受信したい種別だけを使う TOP に絞り、不要な TOP は
Activeをオフにする
❌ Problem: CG と実写のレンズ歪みが合わない
✅ Solution:
- Ncam Reality 側のレンズ較正データが、撮影に使っているレンズと一致しているか確認
- CG を
CompositeではなくDistort Inputで歪ませ、Over TOP で合成して見えを個別に確認する Distort Passthroughで歪みマップを取り出し、適用範囲や向きを目視で検証する
❌ Problem: 複数の TOP を使うと帯域や負荷が増える
✅ Solution:
- サーバーはアクティブな TOP が要求した映像ストリームのみ送信するため、使わない種別の TOP は
Activeをオフにする - 同じ映像種別を複数箇所で使う場合は、1 つの Ncam TOP の出力を Null TOP で分配して重複受信を避ける
- 1 つの Ncam CHOP に複数の TOP を接続して接続を共有する
参考資料 📚
その他 🔗
- TouchDesigner Wiki — Category:TOPs
- TouchDesigner Wiki — Pixel Formats 解説
- TouchDesigner Wiki ホーム
- TouchDesigner 公式 Forum
- Facebook — TouchDesigner Help Group
公式リソース 📖
- TouchDesigner公式ドキュメント – Ncam TOP
- TouchDesigner公式ドキュメント – Ncam CHOP (トラッキングデータ受信)
- TouchDesigner公式ドキュメント – MoSys TOP (別系統のカメラ連携)

